駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

予想完全に外れましたが。

亀田興毅の次戦の相手が決定。元WBCライトフライ級世界王者・サマン・ソーチャトロンとのこと。

おお元世界王者か、少しはやるじゃん亀田……と思った方、貴方は甘い。
サマンは現在35歳。95年に王座獲得し、細野雄一、八尋史朗(2度)らを相手に10度防衛後、99年に失冠。再度の王座獲得を目指すも02年までに引退→復帰→引退と進退を繰り返し、養鶏場*1経営の事業を手がけるがSARS流行のために失敗。子供の学費と事業資金稼ぎの為に05年2月に再復帰したばかりとか。復帰前はタクシー運転手もしていたそうだ。復帰戦のABCO(WBCのアジア下部組織)Sフライ級暫定王座戦では4RTKO負け。4月にも平凡なフィリピン人ボクサーに6R判定負けを喫しており、現在は勿論ノーランカー。(参照:http://www.boxrec.com/boxer_display.php?boxer_id=002155
……ここまで聞いて、既視感がある話だな、と思った格闘技ファンの方、貴方は鋭い。そう、これはK−1興行における“K−1選手VSボクシング元世界王者”の図式そのまんまである。峠を過ぎて五合目付近まで下山した元・世界王者を呼んで来て、K−1の選手に勝たせて箔をつけるというアレだ。
まったく、やってくれるよ協栄ジム。ボクシング界もK−1の真似出来る所は真似しましょうってか。多分、考え得る一番肩書きと現在の実力が一致しないボクサーを連れてきたんじゃなかろうか。しかもタイ人だし。

まぁとりあえず、亀田の協栄移籍は大正解ということで間違いないだろう。なぁ亀田興毅君、本当に協栄ジムには恩返ししないといけないぞ。ここまで若手ノーランカーのために汚れてくれるプロモーターなんて、そうはいないんだから。
  

*1:一説によると、飲食店とも