2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧
メインとセミはいかにもマニア受けしそうな渋い内容の大接戦。万人受けする好内容と絶賛するには躊躇を覚えるが、メインで敗れた赤澤の応援団が試合後満足気に“我らがヒーロー”の大健闘を称えていた様子からも、見応えのある熱戦だった事が窺える。 個人的に…
メインイベントは中量級のランキング争奪戦。赤澤は4月の山本大五郎戦に続いて、連続してのランカー挑戦である。 野中は13勝(5KO)6敗2分のサウスポーで、現在Sウェルター級のOPBF10位、日本2位。99年にデビュー、01年・02年と新人王戦にエントリーする…
セミファイナルは05年12月以来2度目の顔合わせとなる8回戦。前回は当時B級だった本田が、既にA級で1勝していた楠に4RTKO勝ちを収めている。 本田は9勝(7KO)3敗3分の戦績。02年にデビュー、03年・04年と新人王戦にエントリーし、04年には西日本…
両者戦績は山口4勝(4KO)3敗、井戸本5勝(0KO)5敗1分。山口は12月に今年度西日本新人王戦準Vの森本一春[江坂]に1RKO勝ちを収めたが、彼自身の新人王戦は緒戦で、その森本を決勝で降す事になる村澤光[尼崎]に敗れている。井戸本は05年の西日本新人王…
両者戦績は諸が4勝(1KO)6敗3分、須田4勝(0KO)4敗1分。03年7月以来、4年1ヶ月ぶりの再戦。前回は須田が勝利しているが……。諸は現在4連敗中で、今年4月以来の試合。須田も今年4月に敗れ、引分を挟んで3年越しの2連敗中。 1R。諸がアグレッシブ…
両者とも戦績は未勝利1敗。美馬は昨年8月以来1年ぶり、堀川は2月以来半年ぶりの再起戦。 1R。クロスレンジ乱打戦。堀川は圧力をかけて手数、手数。しかし「当てる」以前の「打つ」段階で止まっているパンチ。美馬はハンドスピードがなかなか鋭く、ロー…
この試合に出場予定だった白井康太[尼崎]は練習中に肋骨負傷により欠場。急遽、谷が出場し、ウェイトもフェザー級から60.0kg契約に変更となった。 両者戦績は谷3勝(2KO)3敗1分、桑原は未勝利2敗。谷は今年に入って連敗で、勝率が五分に後退してしまった…
両者戦績は高埜1勝(0KO)無敗、橋本1勝(1KO)無敗。高埜は4/22に、橋本は4/20にそれぞれデビュー戦勝利を飾っている。 1R。両者のデビュー戦での様子から予想された通り、いきなり乱打戦へ突入。橋本がアグレッシブに攻勢を仕掛けるが、今回も守備がザル状…
大森はこの試合がデビュー戦。古田は1勝(0KO)5敗で、6月にデビュー以来の連敗をストップしたばかり。 1R。古田は細かくリードジャブ突いて主導権を握ると、ストレート、左フックも使って大森の前進をいなしてゆく。大森はペースを見失って手数が少ない…
夜の部は尼崎ジムの定期興行。例年ならこの夏興行は、若手・新人選手の育成興行的性格を帯びていたが、今回はSウェルター級ランカー・野中悠樹が出場する10回戦をメイン、そしてセミには1年ぶりの登場となる本田猛が元日本ランカーの楠浩明[Gツダ]と05年1…
7試合中6試合が判定決着で、約3時間半の長丁場となってしまった。不可抗力ゆえ仕方は無いが、ノンタイトル戦メインの興行では、ちょっと長過ぎる感も。ただ、内容的にはなかなか重厚で、興行全体を通してみれば、及第点以上の内容と言えたのではないか。…
上原は12勝(6KO)4敗1分の戦績。02年にデビュー。新人王戦は目もくれずに4連勝でB級昇格、更に3戦で6回戦を2勝。そこから連敗、負傷ドローと一時停滞するも、05年9月からA級で全てノーランカー相手ながら5連勝をマークする。しかし前回4月の試合で…
中井は8勝(5KO)4敗2分の戦績。03年にデビュー。4回戦突破に1年半・7戦を費やし、その後も所々で敗戦を喫する不安定な戦績に甘んじている。6回戦以降に敗れた選手の大半は現役ランカーや後にランカーとなった選手で、この戦績も厳しいマッチメイク方針…
両者戦績は上谷3勝(1KO)無敗、ブルースは6勝(2KO)7敗の自称戦績。上谷はアマで高校選抜優勝の実績を持つ。ここまで3試合を4回戦でこなし、今回から6回戦で本格的始動。ブルースは今回が来日3試合目。前回4/24にはA級選手の稲村健太郎[国際]に5RT…
両者戦績は石東6勝(3KO)5敗、忠地7勝(2KO)5敗。石東は7/26にタイ国遠征の“凱旋”試合を完勝で制してB級初勝利。既に東洋ランカーを敵地で破る実績を挙げているが、国内的には6回戦ボーイと言うのだから面白い。忠地は5月にA級の荒川正光[京都拳闘会]…
6/10に主審のレフェリングミスにより無効試合となった試合のダイレクト・リマッチ。よって両者の戦績は0勝0敗1無効試合。 1R。ロングレンジからヒット&アウェイの形で強打合戦。まだ粗さ抜けぬが勢いは十分の攻め合い。今回もカウンター合戦の危険なシ…
両者戦績は人見1勝(1KO)2敗、池田1勝(1KO)2敗1分。両者新人王戦で初戦敗退を喫して以来の再起戦。共にデビュー戦以来勝ち星が無く、そろそろ結果が欲しい時期。 1R。池田がガードを高く上げアグレッシブに前、前へ歩み出てフック攻勢。人見を後手に回…
両者戦績は松見1勝(1KO)無敗、大谷は未勝利1敗。松見は5/23に勝利で、大谷は6/17に敗戦で、それぞれデビュー。明暗分かれた緒戦を経て今回共にプロ2戦目。 1R。ショートレンジでフック中心の乱打戦。松見が圧力強く、先手でヒット重ねて優位に立つが、…
昼の部は大鵬ジム主催興行。ジム頭の健文・KID・トーレスは一旦試合が内定したもののキャンセルとなり欠場。今回のメインはこれまでセミやセミ前を主戦場にしていた上原裕介を抜擢し、兵庫県尼崎出身で現在は東京に住む06年度フェザー級全日本新人王・加治木…
ここ数年、8月の最終日曜日はIMPの昼夜興行の開催日となっている。今年も昨年同様、第1部に大鵬ジム、第2部に尼崎ジムの定例興行というプログラム。どちらの興行も日本人選手中心、特に有力若手・中堅を中心に据えたラインナップで、この“良心的”なマ…
小波乱はいくつか見受けられたが、全体的に見れば概ね事前想定の範囲内に収まったと言って良いだろう。“平均点”は高く、内容的に疑問符がつく試合が殆ど無かった代わりに、マニアの間で後年語り継がれるような名勝負クラスの好ファイトにも欠けたのが少し心…
MVP 真木大作[フェザー級・JM加古川] 技能賞 村澤光[Sバンタム級・尼崎] 敢闘賞 高橋優紀[フライ級・倉敷守安] 昨年度は話題優先と場当たり的な選考で、関係者・マニアの間では批難轟々だったが、今年はほぼ順当な結果と言えるのではないか。事前の評…
両者戦績は岩尾5勝(2KO)無敗1分、宮地1勝(1KO)1敗。 1R。宮地がジャブ中心に牽制するが、岩尾はガードを固めて慎重にKOチャンスを窺う。要所でストレートや連打を浴びせてゆくが、右ストレート→左フックのビッグパンチは不発。 2R。宮地はこの…
両者戦績は大原3勝(1KO)2敗、水本4勝(0KO)無敗。 1R。大原は低いガードでボディワークがやたらと大きく、必要以上に動いているという印象。それでも素軽くジャブ、ストレートを放っていくが、水本は冷静にこれを捌いてジャブ、ボディフック、ストレート…
両者戦績は石橋4勝(1KO)2敗、張飛3勝(1KO)4敗。 1R。張飛は足を使いながらボディストレート中心に手数、ヒットを稼いで試合を作る。石橋は圧力をかけて強打を見舞うがスピード不足。終了ゴング直前、張飛が左→右フックでクリーンヒットを奪い、痛烈な…
両者戦績は竹中5勝(2KO)2敗1分、渡場5勝(2KO)無敗。 1R。竹中は距離を開けてのヒット&アウェイで単発のストレート、フック狙い。渡場は様子見中心ながら距離詰めて強打攻勢にも出るが、これは大振りでやや粗い。共にヒット数少なく互角だが、竹中の動…
両者戦績は木原4勝(3KO)無敗、平尾4勝(1KO)3敗。 1R。木原は足を使って自分の距離をキープし、そこから自在の攻めを展開。ジャブ、ワン・ツー、フックと次々お見舞いして大差優勢。平尾は不用意に近付いては被弾を繰り返すばかりで防戦一方。 2R。平…
両者戦績は真木6勝(5KO)無敗、永田5勝(0KO)1敗2分。 1R。中間距離の攻防。永田は密着戦を選択せず、正攻法で突破口を探ろうとしたが、相変わらずガードが緩く、ハンドスピードも今一つ。そこへ真木のワン・ツー狙い撃ちが再三襲い掛かり、ラウンド前半…
両者戦績は森本5勝(0KO)1敗2分、村澤4勝(1KO)無敗。村澤はサウスポー。 1R。森本は村澤対策万全といった構え。左カウンターを警戒、圧力をかけて手数を稼ぎ、攻防分離傾向の強い村澤が守備モードから攻撃体制へ移ろうとする一瞬の隙を突いて右ストレー…
両者戦績は名越4勝(1KO)3敗3分、安藤4勝(0KO)無敗。 1R。安藤が本来の自分の距離から右ストレート中心に、左ジャブ、フック、アッパーも交えて優勢。名越は圧力かけつつ渋太く反撃したが決め手に欠けた。 2R。名越の攻勢、圧力攻めに対し、安藤が迎…