駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第12試合・ミドル級4回戦/○岩尾剛[泉北](判定3−0)宮地慶一[Gツダ]●

両者戦績は岩尾5勝(2KO)無敗1分、宮地1勝(1KO)1敗。
1R。宮地がジャブ中心に牽制するが、岩尾はガードを固めて慎重にKOチャンスを窺う。要所でストレートや連打を浴びせてゆくが、右ストレート→左フックのビッグパンチは不発。
2R。宮地はこのラウンドもジャブ中心の攻めだが、ガード固めて圧力をかけてくる岩尾を足止めできず。岩尾は右ストレート、左ショートアッパーなどで有効打を奪ってポイントアウト。
3R。岩尾はこのラウンドも慎重策。まるで手の内を隠しているかのように消極的な動きで、打ち終わり狙いの強打攻めに専念。右ストレート中心にヒットを稼ぎ、終了ゴング前に左カウンターをクリーンヒットするが、敢えて追い詰めず。
4R。岩尾は亀田スタイルでガード中心に強打狙い。左カウンターなどで有効打を稼ぎ、最後はTKO寸前の場面を作ったが、宮地が意地を見せて粘り切った。
公式判定は洲鎌40-36、大黒40-37、原田39-37の3−0で岩尾。駒木の採点は「A」「B」いずれも40-36で岩尾優勢。
岩尾は、まるでテレビ中継をチェックするであろう他地区代表に手の内を隠すような慎重策でポイントアウトする完勝。堅守を前面に押し出して、キャリアの浅い相手を軽くあしらった、という印象。
宮地は彼なりの全力を尽くしたが、現時点での力量差が大き過ぎた。