駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あとで消す予定……が、コメント殺到で消せなくなった暫定報告

多忙による更新停滞でお待たせしております。今日からボチボチと更新始めます。8/21、28の観戦記と9/3の西日本新人王戦展望を書く予定ですが、果たしてどこまで時間が許してくれるやら。観戦記が8/12分のようなダイジェストになるかも知れませんが、ご勘弁を…

興行全体の総括

この日は諸一宇の成長振りが目を引いた。よくぞ短期間でここまでディフェンスを磨いてきたものだと感嘆する。次戦以降の更なる成長が楽しみだ。あと印象的だったのは漸く復活なった本田の豪快なKO劇か。こちらも今後が興味深い。

第11試合・フライ級6回戦/○本田猛[尼崎](2R0分32秒KO)佐々木巧[神拳阪神]●

最終試合は、やや伸び悩む尼崎のホープが4回戦を卒業したばかりのラフファイターを迎え撃つ6回戦。 04年度西日本新人王決勝で久高寛之*1と互角の勝負を繰り広げた本田は6勝(4KO)3敗2分の戦績。かつてのライバルが順調に出世していく裏で、ここ1年勝ち…

第10試合・Lフライ級4回戦/△諸一宇[尼崎](判定0−1)山田卓哉[エディ]△

諸はこのブログでも度々登場しており、個人的には御馴染みの選手。戦績は3勝(1KO)2敗2分で、直前の試合は5/1の新人王戦1回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050501#p12)で、今期準決勝まで進出した奥村和也に0−0ドロー敗者扱い。 対する山田も今年…

第9試合・Sフライ級4回戦/○大塚亘[尼崎](1R1分11秒TKO)西村尚[ヨシヤマ]●

大塚はここまで2戦して2連敗。5/15の試合(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050515#p9)では1戦1敗同士の対戦だったが、2RTKO負け。今回はデビュー戦の西村を相手に初勝利を目指す。 試合開始早々から大塚がアグレッシブに連打をまとめて続けざまに…

第8試合・フェザー級4回戦/●大木良祐[千里馬神戸](判定0−3)若林要[新日本大阪]○

この試合は両者デビュー戦。 大木は足を使ってワン・ツー主体の攻めを志向するスタイル。回転力を活かしたアグレッシブさが光るが、パンチはやや手打ち気味になる時も。若林は逆にプレッシャーを欠けて強打を振るうパワー型。こちらはやや精度に欠ける大振り…

第7試合・ウェルター級4回戦/△ドラゴン田中[六島](判定1−0)小倉雅弘[神拳阪神]△

ドラゴン田中の本名は、4/3に判定で初勝利を飾った(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050403#p1)田中竜亮のリングネーム。本名時代の戦績は1勝1敗。対する小倉は4敗1分と5戦してまだ勝ちが無い。今年のミドル級新人王戦では4/3の1回戦(http://d.hate…

第6試合・フェザー級4回戦/●白井康太[尼崎](2R1分44秒TKO)菊地永太[泉北]○

白井は1敗1分の戦績で、5/15に行われた2年ぶりの試合(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050522#p4)ではデビュー戦の相手を攻めあぐんで0−1ドロー。対する菊地は5/19のデビュー戦で勝利を収め、1戦1勝の戦績。 5月の時点から気になっていたが、白井…

第5試合・Lフライ級4回戦/○鈴木遼[尼崎](判定3−0)大西裕介[大鵬]●

鈴木1勝1敗、大西は2勝(1KO)1敗2分の戦績。両者初見だが、鈴木は昨年7月に今日の第10試合に出場する山田卓哉に敗れているという“縁”がある。 鈴木は、文字通り縦横無尽のステップで忙しく動き回ってアグレッシブに手数、手数。しかしやや精度に欠ける…

第4試合・ライト級4回戦/○ドン神玄[六島](判定3−0)梅木大吾[八尾]●

ドン神玄はこの日がデビュー戦。高校で3年間アマチュア経験があり、ブランク後に東京から単身来阪してジムの寮で生活しているとの事。対する梅木は昨年12/26のデビュー戦で勝利して1戦1勝。 神玄はガードの低さが気になるものの、それ以上に左の使い方の…

第3試合・バンタム級4回戦/○岡正樹[SFマキ](3R2分22秒TKO)辻松邦哲[エディ]●

岡は1勝(1KO)4敗1分の戦績で、今期新人王戦では4/2に勇元肇と対戦して1−1ドロー敗者扱い(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050402#p1)。勇元得意の泥仕合にハメられて自分の試合が出来なかったが、戦績ほど弱い選手ではないはずだ。 辻松は5/1の3戦目…

第2試合・フライ級4回戦/△長野憲次[尼崎](判定1−1)長田瞬志[エディ]△

長野は、先の試合に登場した長島と同様、5/15のデビュー戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050515#p6)で1RKO負け。今回はデビュー戦の長田を相手に初勝利を目指す。 この日デビュー戦の長田は、ガードもボディワークも落第点クラスの甘さで、パンチを…

第1試合・ライト級契約ウェイト(60kg)4回戦/○長島謙吾[尼崎](1R0分42秒KO)三木信次郎[姫路木下]●

長島は5/15のデビュー戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050515#p5)では試合前から浮き足立った様子で、39秒殺の屈辱を味わって1戦1敗の戦績。今日は汚名返上なるか。三木は1/8に“聖地”後楽園ホールでデビューする幸運に恵まれたが、4RTKO負けでこ…

新人ボクサー育成試合(尼崎ジム主催興行)

IMPホール西側3列目中央より観戦。 主催の尼崎ジムをはじめとして、京阪神地区の12ジムから選手を集めた6回戦1試合&4回戦10試合の興行。時期的に新人王上位組は出場できず、4回戦ボーイの中でもやや小粒なメンバーによるマッチメイクとなったものの…

興行全体の総括

なんだか奥歯に何か挟まったような試合ばかりで、ちょっと爽快感に欠けたかな……といったところ。勝った選手の後援会ばかりが嬉しい興行だったと言っては失礼か。

第8試合・Sウェルター級10回戦/○竹中義則[尼崎亀谷](2R0分50秒KO)ワット・ヴォー・ヴティナン*2[タイ国]●

メインイベントは、主催・尼崎亀谷ジムのエース格・竹中義則が登場。 現在日本ウェルター級3位の竹中の戦績は21勝(19KO)5敗1分。実に13年前の92年にデビューするも1戦のみで約2年のブランク。再起した94年にライト級の新人王戦で西軍代表となる。その後…

第7試合・フライ級契約ウェイト(50kg)10回戦/●フランシスコ・ロサス[墨(メキシコ)国](判定0−2)中島健[Gツダ]○

セミファイナルは「世界タイトルマッチ挑戦者決定戦」と(勝手に)銘打たれた、世界ランカー同士の10回戦。 今年3/6のVS戎岡淳一戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050306#p8)に続いての日本遠征となるロサスは、21勝(10KO)4敗1分の戦績。前回来日時と…

第6試合・フェザー級契約ウェイト(56kg)6回戦/●頂貴裕[尼崎亀谷](5R2分34秒KO)中井五代[大鵬]○

この試合出場の2人は今回が初見。戦績は頂5勝(2KO)4敗1分、中井4勝(2KO)2敗2分。 1R。頂は公称173cmの身長だが、もう少し高く見える。この長身を折り畳むようにして構える変則スタンスからトリッキーな動きを交えつつ、相手の出方をじっくり窺う試…

第5試合・ミニマム級6回戦/●ビナイ・ウルソラボン*1[タイ国](1R3分04秒KO)高橋宏和[Gツダ]○

ビナイはこれが今年5月に続いて2度目の来日。成績はアナウンスを聞きそびれてしまい不明だが、boxrecで戦績をチェックしても本国の試合結果が全く載っていない事を考えると、無名の選手である事は間違い無さそうだ。 一方の高橋の戦績は13勝(7KO)4敗。3…

第4試合・バンタム級6回戦/○坂本亮[尼崎亀谷](3R2分55秒KO)松原章訓[倉敷守安]●

ここからは6回戦の試合が3試合。 04年度の西日本新人王1位(準優勝)の坂本は6勝(4KO)2敗の戦績。井野秀作に敗れた西日本決勝以来、約1年ぶりの復帰戦。対する松原は、4勝(1KO)6敗1分の戦績。倉敷からたびたび近畿地区にも遠征して来ている。 1R…

第3試合・Sフェザー級4回戦/●柏木悟[ウォズ](2R0分34秒KO)藤本貴一[Gツダ]○

柏木はこの試合がデビュー戦。藤本は5/15のデビュー戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050515#p7)で、キャリア7戦の相手に健闘したが判定負けして1戦1敗の戦績。今回は逆にデビュー戦の相手を迎えて初勝利を目指す。 1R。柏木が先手でジャブをガード…

第2試合・フェザー級4回戦/△藤田優人[明石](判定0−1)田中宏幸[千里馬神戸]△

両者の戦績は共にデビュー戦に負けて1敗。藤田は3/6のデビュー戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050306#p1)では、地に足の着いていないような戦い振りで、ガラ開きのガードに強打を叩き込まれて52秒KO負け。対する田中は5/22にデビュー(http://d.hat…

第1試合・バンタム級4回戦/●安本祐太[尼崎亀谷](判定0−3)高橋裕幸[陽光アダチ]○

両者の戦績は、安本1勝(1KO)1敗、高橋1敗。高橋は5/1のデビュー戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050501#p3)でフルマークの判定負け。ダッキングの上手さが目を引いたものの、その他の技術に物足りなさが残った試合だった。2戦目の今回、どこまで上…

第6回ベストファイトボクシング(尼崎亀谷・グリーンツダ合同主催興行)概要&雑感

尼崎アルカイックホール北側8列目(自由席)より観戦。タイトルマッチは無いものの、主催ジムのエース・準エース格が出場し、興行として体裁はキッチリ整った。動員力のある選手が出場したこともあって、800人程度のキャパを持つ会場は超満員。選手たちが試…

東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦/●《王者》ワンミーチョーク・シンワンチャー[タイ国](3R0分50秒TKO)亀田興毅[協栄]《挑戦者・同級10位》○

TBS系地上波録画中継にてテレビ観戦。 亀田の言動と、彼をやたら豪華な神輿に乗せてハシャギまくるマスコミや取り巻きには功罪あるが、少なくとも世界タイトルマッチすらCS深夜放送がやっとのご時世に、地上波でOPBFタイトルマッチをメインで放映さ…

興行全体の総括

決して白熱したとは言い難い判定勝負が多く、シビアに観れば少々残念な内容だったか。しかし、出場選手全員が日本人だけあって、高い戦意が窺えたので救いもある。これでセミとメインがタイ人だったらリングサイド3列目で熟睡するところだった(苦笑)

第7試合・ライト級8回戦/○仲田典由[横浜さくら](判定3−0)森田陽久[新日本仙台]●

仲田は13勝(4KO)5敗2分。今日の出場選手では唯一日本ランクが視野に入っている選手か。一方の森田は8勝(4KO)3敗1分。 前半戦(1〜4R)は、挑戦者的な立場の森田がアグレッシブに手数、手数で攻め、それを仲田が捌きつつ要所で強打を見舞う…という流れ…

第6試合・バンタム級8回戦/○松本昇之[横浜さくら](1R2分52秒TKO)佐々木啓介[角海老宝石]●

松本6勝(2KO)1敗2分、佐々木8勝(2KO)7敗2分の戦績。 佐々木が序盤からボディフック中心にヒットを重ねて優勢に試合を進めていたが、試合終盤ほんの気の緩みからかガードが下がった所を松本の右フックを痛打されてダウン。佐々木は立ち上がって試合続行…

エキジビション3回戦・隼人チュワタナ×宍戸毅(隼人の恩師・元プロキックボクサー)

あんまり空席が目立つので、ここからはコッソリと西側リングサイド3列目に移動して観戦。 隼人は体も技術も発展途上中の16歳ということで、ミニマム級の体型。既にタイで6回戦を戦い、判定勝ちを収めているとの事。一方の宍戸は現役から離れて久しいのか、…

第5試合・Sバンタム級6回戦/●今井春樹[横浜さくら](判定0−3)大村明良[F.I]○

今井は6勝(2KO)1敗、大村は5勝(4KO)4敗1分の戦績。 両者とも見るからにパワー型の選手といった感じだが、動きもなかなか軽快。さすがに6回戦といったところか。1〜2Rは、アグレッシブに大村が攻めるところを、カウンター気味のフックで今井が迎撃す…