駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第2部総括

判定決着が多く、5試合とはいえ所要時間は2時間を軽く超えてそれなりのボリュームに。試合内容もアグレッシブなファイトが繰り広げられた好勝負の連続で、6回戦以上の4試合は技術水準も各クラスなりのレベルに達していた。総合的にも及第点をつけて良い…

第2部第5試合・Lフライ級契約ウェイト(48.0kg)10回戦/●大洞達馬[金沢](判定0−3)山脇正輝[大阪帝拳]○

メインは奇しくも日本ミニマム級2位・堀川謙一[SFマキ]に敗れて以来の再起戦という両者による“敗者復活戦”的マッチメイク。 大洞は8勝(2KO)2敗1分の戦績。デビュー戦をドローとした後、2戦目から慎重に相手を選びつつも2年間で7連勝をマーク。しか…

第2部第4試合・フライ級6回戦/●金城吉廣[正拳](判定1−2)利幸トーレス[大鵬]○

両者戦績は金城5勝(2KO)5敗2分、利幸トーレス5勝(1KO)4敗。 金城は昨年以来ドローを挟んで3連勝中。前回2月の試合では相手の棄権によるTKO勝利ながらB級初勝利を挙げている。一方の利幸トーレスは健文・KID・トーレスの実兄。海外で3勝を挙げた…

第2部第3試合・バンタム級6回戦/●橋口竣[正拳](判定1−2)川口裕[Gツダ]○

両者戦績は橋口4勝(2KO)4敗1分、川口4勝(2KO)2敗。 共に前回の試合が4回戦4勝目で、これが初の6回戦となる。ちなみにこの両者は05年11月に対戦しており、その時は川口が判定勝ちを収めている。近況充実著しい橋口がホームグラウンドでリベンジを狙う…

第2部第2試合・Sウェルター級契約ウェイト6回戦/●丸野琢哉[守口東郷](2R0分50秒KO)好川大智[大阪帝拳]○

両者戦績は丸野6勝(3KO)4敗、好川5勝(3KO)4敗。丸野は新人王予選3年連続敗退という不名誉を被るも、昨年10月には05年度ウェルター級西軍代表の細川貴之[六島]を相手に、2度のダウンを奪って判定勝ちする殊勲を挙げた。好川は2年連続西日本新人王戦準…

第2部第1試合・Sフェザー級契約ウェイト(57.6kg)4回戦/○四ノ宮裕士[正拳](判定3−0)畑英児[クラトキ]●

両者戦績は四ノ宮が未勝利1敗、畑が未勝利1敗1分。四ノ宮は昨年10月のデビュー戦以来、畑は昨年11月の高知遠征以来のリング。 1R。中間〜遠距離でのワン・ツー、フック合戦からスタート。畑が自分の距離を意識しながら左フック、右ストレートでヒット数…

第2部・「拳王への道」(正拳ジム・金沢ジム共催)概要&雑感

夜の部は正拳ジム主催・大阪帝拳&金沢両ジム提供というスタイルの若手育成興行「拳王への道」。この日は4回戦の出場選手が揃わず、全5試合というやや寂しい構成になってしまった。駒木のような2日間皆勤賞組には程良いバランスだが、この興行だけを観に…

第1部総括

前座からKO決着連発となったが、タイ人の壮絶な弱さばかりが目立ち、爽快感どころか悪性の脱力感ばかり漂う試合の連続。頼みの綱のミドル級マッチも凡戦気味で、何とも内容の空しい興行になってしまった。喫茶店でコーラを注文したら、数日前に開けたペッ…

第1部第6試合・ウェルター級契約ウェイト(65.0kg)10回戦/○松本憲亮[ヨシヤマ](4R2分59秒TKO)ヨードサクシット・ポー・ムアンスリン[タイ国]●

メインイベントはヨシヤマジムの中量級エース・松本憲亮が、もはや何度目になったか判らない日本・東洋タイトルマッチ前哨戦に挑む。 その松本の戦績は19勝(14KO)3敗2分で、現在日本Sライト級8位。日本下位ランカー級選手と東南アジア人と交互交互に戦っ…

第1部第5試合・フライ級契約ウェイト(50.0kg)8回戦/○橘悟朗[エディ](2R1分54秒KO)サクシット・ウォルスラポン[タイ国]●

橘は8勝(1KO)5敗1分の戦績。日本ランカーに挑む事4度、遂に今年2月に岸田直哉[クラトキ]を破って現在日本ミニマム級9位。エディジム選手大量離脱の中、唯一残った生え抜き選手として更に上を目指したいところだが、今回は激戦続きの合間に小休止。タイ…

第1部第4試合・ミドル級8回戦/○叶栄治[大阪帝拳](判定3−0)真木和雄[倉敷守安]●

セミ前は“ゲスト対決”。34歳と36歳、ミドル級のベテラン両雄によるノンタイトル8回戦。 ナカムラエイジから改名したばかりの叶は、11勝(4KO)8敗5分の戦績。95年デビュー、翌年に2人参加ながら西日本ミドル級新人王となるが西軍代表戦で敗退。その後もド…

第1部第3試合・フライ級契約ウェイト(50.0kg)8回戦/○松下泰士[ヨシヤマ](2R1分31秒KO)トン・ツインズジム[タイ国]●

松下は10勝(3KO)1敗1分の戦績。高い勝率が目を引くが、10勝のうち8勝までがC〜B級で挙げたもので、残り2勝も1つはタイ人相手。今回も“実績”のある軽い対戦相手となったが、そろそろランキング入りを予感させるようなパフォーマンスを見せつけたいとこ…

第1部第2試合・Sバンタム級4回戦/●大林文範[エディ](判定0−3)南佳太[ハラダ]○

両者戦績は大林2勝(1KO)3敗1分、南2勝(0KO)3敗1分。大林は尼崎ジムからエディジムへ移籍して初めての公式戦。心機一転、連敗中の悪い流れを食い止められるか? 南は05年11月以来、1年5ヶ月ぶりの復帰戦。 1R。大林が左のジャブ→アッパーのコンビネ…

第1部第1試合・フライ級契約ウェイト(49.5kg)4回戦/○西村崇[ヨシヤマ](2R1分05秒TKO)内海秀樹[倉敷守安]●

両者戦績は西村1勝(0KO)2敗、内海は未勝利1敗。西村は連敗の後、今年2月に初勝利を挙げたばかり。内海は昨年9月にデビュー戦で敗れて以来のリング。 1R。中間〜遠距離でのジャブ牽制から、やや膠着気味の展開へ。西村はオープンブロー気味ながら度々…

第1部・第11回「南国奄美HABU FIGHT」/「EDDIE'S WORLD」vol.35(エディタウンゼントジム・ヨシヤマジム・大阪帝拳ジム共催)

前述の通り、昼の部はヨシヤマジムとエディジムの合同興行。全6試合・44Rに加えて、再起を目指す吉山博司が4回戦ボーイを相手にスパーリングで後援者に“御挨拶”という、1回の興行としては小振りのパッケージ。公式試合も日本人×無名タイ人中心で、「ボク…

IMPホール2日連続昼夜興行・2日目

前日から続いてのIMP連続昼夜興行、この日が2日目。昼の部はヨシヤマジム・エディジムの合同興行が、夜の部は正拳ジムと金沢ジムの合同興行がそれぞれ開催された。この構成は今年2/11の昼夜興行と同じ形。 今回のマッチメイクは昼・夜共に主催ジムの所属…

第2部総括

所要時間4時間弱。「皆さんお疲れ様でした」の一言に尽きる(苦笑)。 内容的にはSフライ級の1試合とライト級の3試合が見応え十分の好試合。判定決着続きの前半戦から一変、迫力満点の乱打戦やKO決着が展開されて、観る側の疲労感も吹き飛んだ。あと、…

第2部第15試合・ウェルター級4回戦/○水本昌寛[井岡](判定2−1)藤本浩司[八尾]●

両者戦績は水本2勝(0KO)無敗、藤本2勝(0KO)4敗。 1R。両者アグレッシブ。精度よりもとにかく手数、といった印象の粗い試合振り。フック合戦を水本が制し、藤本を後退させるシーンがあったが、藤本も渋太く手数を返し、細かいヒット集めて形勢は微妙。 …

第2部第14試合・Sライト級4回戦/●瀬戸口洋[金沢](3R2分37秒TKO)張飛[明石]○

両者戦績は瀬戸口1勝(0KO)2敗、念願の初勝利を機に竹内幹雄から改名した「張飛」は1勝(0KO)4敗の戦績。 1R。両者足を使いながらジャブ、ストレート、フックとロングレンジからパンチを打ち合う展開。張飛が断続的に打ち勝つシーンを作るが決定打乏しく…

第2部第13試合・Sライト級4回戦/●田中敦朗[塚原京都](判定0−3)高瀬浩平[江坂]○

両者戦績は田中1勝(1KO)1敗、高瀬3勝(0KO)1敗。 1R。高瀬はジャブを当てながら様子見気味の構え。しかし田中が強引なラッシュを仕掛けると、これをロープに詰まったまま、ガードを固めただけで相手のやりたい放題を許してしまう。ラウンド終盤、漸く高…

第2部第12試合・ライト級4回戦/○渡場大輔[大阪帝拳](1R2分56秒KO)西尚樹[Gツダ]●

両者戦績は渡場3勝(1KO)無敗、西1勝(1KO)2敗。 1R。西は渡場のファイトスタイルを研究したのか、距離を確保してアウトボックス気味にロングレンジから手数を出して、まずは小差リード。渡場は得意のショートフックも少なく、明らかに攻めあぐんでいたが…

第2部第11試合・ライト級4回戦/●松村直人[明石](2R2分32秒KO)竹中聡[大鵬]○

両者戦績は松村1勝(0KO)1敗、竹中4勝(1KO)2敗。 1R。両者足を使い、距離とタイミングを見計らって連打を放つ展開。竹中が断続的に左フック、右ストレートを有効打してリードを奪う。松村も連打で手数を稼ぐが、攻守共に技術不足で及ばず。 2R。竹中…

第2部第10試合・ライト級4回戦/●岡野浩志[神拳阪神](1R1分39秒TKO)長島謙吾[尼崎]○

両者戦績は岡野1勝(1KO)4敗、長島2勝(2KO)3敗。岡野は05年7月以来、約1年10ヶ月ぶりの再起戦。 1R。岡野はアグレッシブに前へ出て、勢い良くクリーンヒットを連発したが、無防備に頭を突き出した隙の多い構えが仇。奪ったヒット数以上に被弾する羽目…

第2部第9試合・Sフライ級4回戦/○小林歩[明石](判定3−0)三浦章吾[神拳阪神]●

両者戦績は小林1勝(1KO)1敗2分、三浦1勝(1KO)2敗。 1R。ショートレンジ打撃戦。小林は持ち前の堅守で被弾防ぎつつ顔面への攻撃でヒット数で優勢。しかし三浦も左右ボディでヒット奪って互角近くに健闘する。 2R。密着しての乱打戦。三浦はボディへ…

第2部第8試合・フライ級4回戦/●石井秀明[ウォズ](判定0−3)長野憲次[尼崎]○

両者戦績は石井2勝(0KO)3敗2分、長野1勝(1KO)3敗1分。 1R。石井は左フック、ジャブ、右フック中心に大振りの攻勢。長野はステップを踏みながら捌こうとするが被弾率高く反撃も鈍い。石井の数的リードが目立ったラウンド。 2R。石井は圧力含みの強…

第2部第7試合・フライ級4回戦/●木村聡[塚原京都](判定1−2)高橋優紀[倉敷守安]○

両者戦績は木村1勝(1KO)2敗1分、高橋3勝(1KO)無敗。 1R。高橋は足を使いつつ戦うアウトボクサー。ジャブ起点に右ストレートをカウンターでクリーンヒット2発決めて優勢。なかなかスムーズな身のこなしをする。木村は圧力をかけて戦いたいが、スピード…

第2部第6試合・フライ級4回戦/●田口篤[ワイルドビート](判定0−3)宮村裕司[神拳阪神]○

両者戦績は田口2勝(1KO)無敗、宮村2勝(2KO)2敗3分。 1R。中間距離で、互いに少々力みの窺える打撃戦。宮村が田口の体の動き乏しい拙守を咎めてヒットを重ねるが、田口もラウンド終盤になって宮村の低いガードの上を突いてヒット集める。互角のラウンド…

第2部第5試合・Lフライ級4回戦/●長田瞬志[陽光アダチ](判定0−3)中澤翔[大鵬]○

両者戦績は長田1勝(1KO)2敗1分、中澤3勝(0KO)2敗1分。 1R。長田はアグレッシブに動くが、パンチは「打つだけ」で精一杯の感。それでも終始攻勢でロープに詰め、手数も優位。中澤は左ジャブ中心に迎撃してカウンターでヒット奪うが、形勢は微妙。 2…

第2部第4試合・Lフライ級4回戦/○松村健佑[Gツダ](判定2−1)中村優一[正拳]●

両者戦績は松村2勝(2KO)2敗1分、中村1勝(0KO)無敗。 1R。松村はカウンター中心の戦術だが、結果的にはクリンチと的外れの大振りのみに終わってボクシングにならず。中村は手数多く、このラウンドの優勢を確保したが、精度今イチで内容は今一つ。 2R…

第2部第3試合・Lフライ級4回戦/●与座裕次[大阪帝拳](2R0分38秒TKO)浮田博展[倉敷守安]○

両者戦績は与座1勝(0KO)無敗2分、浮田3勝(2KO)3敗1分。 1R。ショートレンジでの乱打戦模様。与座がジャブ、ストレート中心にイニシアティブを奪いかけたが、浮田は全く怯まずに距離を詰めて手数攻め。ショートワン・ツーの連打を当てまくって、終わっ…