駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第2部第2試合・ミニマム級4回戦/●富永靖浩[ヨシヤマ](2R1分46秒TKO)山口鋭二[森岡]○

両者戦績は富永2勝(0KO)3敗、山口2勝(1KO)1敗1分。 1R。富永は相変わらずのセオリー無視した、不恰好なフォームからの細かいフック攻勢。山口はこの動きを早くも見切りつつ、足を使ってショートフックを合わせて小差優勢をもぎ取る。 2R。富永の攻…

第2部第1試合・ミニマム級4回戦/●山辺勝[風間](判定0−2)町田昌丈[Gツダ]○

両者戦績は山辺2勝(1KO)3敗、町田3勝(1KO)1敗。 1R。山辺は頭を激しく上下させながら前、前へ出るが、町田はこれをステップで対処しつつジャブ、ストレートを散発的にヒットさせる。山辺はアグレッシブさをアピールするが、拳で挙げた戦果は乏しい。一…

第2部・西日本新人王予選1回戦

夜の部は西日本新人王予選の集中開催。この日は主にエントリー人数が少ない階級の1回戦(=準々決勝)を中心に、なんと15試合も行われた。 本来この日に行われるべき試合の一部は各地での地元ジム主催興行に振り分けられてはいたが、それでもこのように過剰…

第1部総括

1RKO決着が3試合とテンポ良く興行が進行したのは良かったが、そのうちA級2試合はミスマッチが故の秒殺決着で、内容的には今一つ物足りなさも残った。セミも上原がこれから追い上げようかという最中にストップをかけられて消化不良の結末。“平均点”の…

第1部第7試合・バンタム級10回戦/○健文・KID・トーレス[大鵬](1R1分47秒KO)ケンカートノーイ・ポークラハーン[タイ国]●

先述の通り、今回から改名した健文は9勝(7KO)2敗の戦績で、昨年8月の日本バンタム級王座決定戦に敗れてランキングが低下し、現在は日本バンタム級6位、WBC同級18位の位置づけ。今回は昨年12月に続いての再起2戦目となる。一足先に世界王座戦線へ参入し…

第1部第6試合・フェザー級8回戦/●上原裕介[大鵬](6R1分10秒負傷判定1−2)松村勝[ウォズ]○

上原は12勝(6KO)3敗1分の戦績。デビュー以来、新人王戦やタイトル・ランキング戦線とは一線を画した独自の活動ながら、05年から丸2年で5勝1負傷ドローと無敗で、目下のところ好調を長期維持している。 松村は7勝(3KO)4敗の戦績。昨年はA級昇格直後に…

第1部第5試合・Sバンタム級8回戦/○中井五代[大鵬](判定2−1)村田匡教[塚原京都]●

中井は7勝(5KO)4敗2分の戦績。昨年は春にタイ国遠征での世界ランカー挑戦、年末にも日本ランカー・坪内達哉[大阪帝拳]に挑むなど、充実したキャリアを積み重ねた。結果は付いて来なかったが、これを今年の活動に繋げたいところだろう。 村田は7勝(5KO)8…

第1部第4試合・ライト級8回戦/○川波武士[大鵬](1R0分43秒TKO)安川健一[守口東郷]●

川波は8勝(5KO)2敗1分の戦績。昨年は8月に坂井允[鈴鹿ニイミ]との試合で久々の黒星を喫したが、12月には再起して小林克也[正拳]から勝利し、態勢を立て直している。今年度緒戦を気持ちよく制して悲願のランキング入りへ弾みをつけたい所だろう。 安川は…

第1部第3試合・Lフライ級契約ウェイト(48.5kg)6回戦/○宮崎亮[井岡](判定3−0)須田康博[八尾]●

両者戦績は宮崎2勝(2KO)無敗、須田4勝(0KO)3敗1分。 宮崎はアマ時代にインターハイ制覇の実績。プロ入り後2戦を4回戦で無名のタイ人を相手に“試し斬り”的な実戦訓練に費やし、今回が初の6回戦。どうやらB級ライセンス資格を持ったまま4回戦デビュー…

第1部第2試合・ライト級4回戦/●松本泰知[仲里ATSUMI](1R1分07秒KO)川本昴[金沢]○

両者戦績は松本が未勝利1敗1分、川本は未勝利1敗。共に昨年12/24アゼリア興行以来の実戦。 1R。両者攻撃偏重、ガチャガチャした印象の乱打戦。共に精度の高くない連打を放ちながらもヒットを奪い合っていたが、その流れの中で川本の連打がクリーンヒッ…

第1部第1試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)4回戦/○柴田匡俊[大鵬](判定3−0)梶本和人[ウォズ]●

両者戦績は柴田2勝(1KO)3敗4分、梶本2勝(2KO)1敗。柴田は昨年末の試合で1RKO勝利。規定ではB級昇格の資格を得ているが、敢えて4回戦への出場を選択。梶本は今年2月に初敗北を喫したが、早い立ち直りでの再起戦。 1R。中間距離、梶本がジャブを…

第1部・ドラマチックボクシングCHAMPION'S ROAD(大鵬ジム・大阪帝拳ジム共催)

IMPホールで定期的に興行を打っている大鵬ジム。今年はこれが最初の主催興行となる。メインは昨夏に日本タイトル奪取に失敗した健文トーレスの再起戦。今回から「エスプロシボ」と名乗っていたリングネームを、格闘技界のトップ選手にちなんで“KID”に改名…

IMPホール2日連続昼夜興行・初日

昨年のGWは5月当初に「アゼリア大正2日連続昼夜興行(しかも若手主体)」という過酷な日程があったが、今年も4月の29・30の両日にIMPホールで昼夜興行が行われる。今年は在阪ジムの自主興行が主体でA級の試合も多く、また会場も交通至便とあって昨年ほ…

興行全体の総括

セミでも鈴木が痛恨の黒星を喫して、進光ジム勢は2勝2敗の五分。勝った2人も内容的・エンターテインメント的に課題山積の有様で、期せずして昨今の進光ジム所属A級選手の問題点を曝け出した一夜となってしまったようだ。対戦相手の活躍で苦戦すればする…

第5試合・OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦/○《王者》ランディ・スイコ[比国](判定3−0)中川知則[進光]《同級5位》●

メインイベントはOPBFタイトルマッチ。昨年のウェート×坂本に続く「進光ジム・ジョー小泉共同プロモートタイトル戦企画」の第2弾である。 王者・スイコは25勝(22KO)3敗の戦績。WBC7位、WBA11位の世界ランカーでもある。98年に18歳でデビューし、無敗のま…

第4試合・ミドル級10回戦/○アルセン・カチャトリアン[アルメニア](判定3−0)鈴木哲也[進光]●

セミファイナルは日本ランカー・鈴木哲也が、まるでK−1MAXに出場してそうな怪しい経歴(笑)の外国人選手と相見える異色のマッチメイク。 赤コーナーに陣取ったアルセンは29勝(12KO)2敗の戦績。アルメニア出身だが99年のデビュー当時からフランスを…

第3試合・ライト級8回戦/○中森宏[平仲BS](判定3−0)金丸清隆[正拳]●

中森は19勝(13KO)1敗1分の戦績で、現在日本ライト級4位。03年度の全日本ライト級新人王でもある。02年のデビュー以来、4回戦時代に1つの引分を挟んで新人王トーナメント制覇を含む15連勝を達成。A級昇格後は比較的軽い相手との試合が続いた頃もあり、…

第2試合・バンタム級10回戦/○坂本裕喜[進光](判定3−0)ペットクロンパイ・ソーターンティップ[タイ国]●

坂本は13勝(6KO)5敗4分の戦績。新人〜若手時代はトーナメント戦とは無縁。A級昇格後も高い勝率の割には日本ランカーに挑戦する度力の差で跳ね返されるなど、キャリアの要所で挙げるべき勝ち星を挙げられない印象が強かった。昨年にはウェート・サックムア…

第1試合・Sライト級10回戦/○畑大輔[進光](7R2分08秒負傷判定3−0)ポンペット・チュワタナ[タイ国]●

畑は10勝(1KO)3敗2分の戦績で、現在Sライト級でOPBF7位、日本6位のランキング保持者。昨年9月に日本ランカーを、12月にはタイ人東洋ランカーを判定で降してそれぞれのランキングを奪ったが、試合内容はいずれも大凡戦の部類。名目上の地位に相応しい実…

ダイナミックボクシング(進光ジム主催)

先週金曜日から立て続きの京阪神地区中堅ジムの定例興行、今夜は進光ジムが年2回開催する主催興行の“春の陣”。今回のメインは、昨秋のウェート×坂本裕喜に続くOPBF挑戦となるランディ・スイコ×中川知則のライト級タイトルマッチだ。戦前のマニア連の下…

興行全体の総括

セミ、メインは一進一退の攻防が繰り広げられた接戦&熱戦。欲を言えば「これぞ一流のプロ!」とファンを唸らせるようなハイライトシーンがもっと欲しかったが、8回戦に上がったばかりの選手としては及第点のパフォーマンスだった。 前座では第1試合の村澤…

第10試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)8回戦/○日高慎一[尼崎](判定2−0)坂井允[鈴鹿ニイミ]●

メインは、昨年B級トーナメントを制し、日本ランク圏内に浮上した日高のA級緒戦。 その日高は11勝(7KO)2敗の戦績。新人王戦では西日本ベスト4止まりも、その試合内容はマニアの高い評価を受け、B級昇格後もトーナメント戦を含めて5連勝。東日本地区の…

第9試合・フライ級8回戦/●橋本泰治[尼崎](8R2分47秒TKO)山本剛嗣[守口東郷]○

セミファイナルは昨年度の新人王戦線を沸かせた両者の対戦。共にこれがA級緒戦。 橋本は7勝(1KO)1敗3分の戦績。2年連続エントリーとなった06年度の新人王戦では、西日本覇者となる松元雄大[エディ→Gツダ]に相性の差もあって敗れたが、その後は6回戦を…

第8試合・フェザー級6回戦/○吉村厚志[Gツダ](判定3−0)山本直[守口東郷]●

両者戦績は吉村4勝(1KO)8敗2分。山本4勝(3KO)4敗。吉村はアウェイでの試合が多い中、戦績を崩して現在3連敗中。B級初勝利を挙げた昨年3月以来、1年の足踏みが続いている。山本は一時期試合枯れ気味の低迷に陥ったが、ここ2試合を連勝してついにB…

第7試合・Sフェザー級4回戦/○池田善彦[Gツダ](判定3−0)福島芳裕[大阪帝拳]●

両者戦績は池田2勝(2KO)2敗1分、福島1勝(0KO)3敗。池田は昨年11月に敗れて以来の試合、福島は昨年5月に初勝利を挙げて以来、約1年ぶりのリング。 1R。池田は今日も強引に頭からラッシング。アグレッシブさと手数でジャッジにアピールする。福島はア…

第6試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)4回戦/●早野真司[尼崎](判定0−3)高埜剛[尼崎亀谷]○

この試合も両者デビュー戦。同じ尼崎のジム所属ながら、ホーム側の早野は大勢動員した身内・後援者を巻き込んでタイトルマッチ並のド派手な入場。盛り上がりたい気持ちは判るが新人選手の過度なパフォーマンスは如何なものか。 1R。猛烈なショートレンジ乱…

第5試合・フェザー級4回戦/●吉永武[六島](1R0分52秒KO)高宮啓[SFマキ]○

この試合は両者デビュー戦。 1R。両者、いかにも肩に力が入った動き。やや粗いパンチの打ち合いから高宮が右フックでマットにはたき込むようなノックダウン。再開直後に左ストレートで吉永のバランスを崩させて2度目のノックダウン。これで自動的KO。 …

第4試合・バンタム級4回戦/○アボ中村[六島](判定3−0)山岡豊[大阪帝拳]●

ここからはオープン戦。中村はこの試合がデビュー戦、山岡は未勝利3敗。 1R。山岡は足を使いつつ、フック中心に先制するが、精度の無い外側からのパンチばかりで概ねガードされてしまう。中村はガードを固めつつ、近距離から手数を返してゆく。ただしこの…

第3試合・バンタム級4回戦/○安本祐太[尼崎亀谷](2R1分46秒TKO)辻彬宏[江坂]●

両者戦績は安本4勝(2KO)4敗、辻2勝(1KO)2敗。 1R。ジャブで仕掛ける安本に対し、辻は頭から突っ込んでメクラ打ち気味のフック攻勢。辻はホールドも辞さずのラフファイトで安本の動きを一旦は封じたが、ラウンド後半には動きが止まり、安本に中間距離か…

第2試合・フェザー級4回戦/●黒本昭[尼崎](判定0−3)永田浩司[ウォズ]○

両者戦績は黒本3勝(2KO)無敗、永田2勝(0KO)1敗2分。 1R。永田がガードを固め、クラウチングスタイルでグイグイと前へ出て手数攻め。守備の甘い黒本にジャブからの連打を細かくではあるが次々とヒット。黒本もボディ中心にヒットを返したが、逆にボディ…