駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-01-01から1年間の記事一覧

今年度の生観戦試合集計(暫定値)

上京のため30日のIMP昼夜興行は欠席が決定的となりまして、24日のアゼリア昼夜興行をもって、今年度の僕のプロボクシング生観戦は全て終了しました。ここで、どの興行を何試合観たかというのをリストアップしてみようと思います。 以下のリストには、こちら…

近況

一昨日、もうすぐ98歳になるところだった僕の伯父が大往生しまして、ここ数日一家単位でバタバタしていました。奇跡的に時間と高速道路を縫って24日のアゼリア昼夜は観戦できたのですが*1、こちらの更新作業が滞ったままになっています。今週末には数日間上…

興行全体の総括

6時間待たされた末のメインが、当の久高本人が反省する事しきりの消化不良な内容となって、興行全体の印象も同様なものに。KO決着の試合も多く試合数の割に冗長感が薄かったのは幸いだったが、「来年度新人王トーナメント・前哨戦」と考えても内容的・レ…

第2部第10試合・Sフライ級10回戦/○久高寛之[Gツダ](7R0分51秒TKO)キョーソッド・チョーワニット[タイ国]●

第2部、そしてこの日のロングラン興行のメインイベントは、世界ランカー・久高寛之の“凱旋試合”。来春に控えた日本暫定王座決定戦へ向けての前哨戦も兼ね、ノーランカーのタイ人を相手に試し斬りを行う10回戦。 その久高は14勝(4KO)3敗1分の戦績。デビュ…

第2部第9試合・フライ級4回戦/○宮崎亮[井岡](2R1分50秒KO)ダオトン・ティラサックジム[タイ国]●

インターハイ王者・宮崎のデビュー戦。初来日&ノーランカー(自称戦績2勝4敗)のタイ人・ダオトン相手とあって、興味はもはや勝敗よりも内容と勝ち方か。 1R。ダオトンは明らかにムエタイ式の構えで、消極的なカウンター狙い。接近戦を嫌がりホールディ…

第2部第8試合・Sフライ級4回戦/●内田悟[Gツダ](1R2分53秒TKO)柴田匡俊[大鵬]○

両者戦績は内田2勝(1KO)4敗2分、柴田1勝(0KO)3敗4分。内田はここ2試合は外国人選手相手のマッチメイクで、前回10/8はガチ勝負を挑んで来たフィリピンランカーにKO負けを喫している。柴田は5月の新人王予選に破れ、7月の再起戦にはドロー。相手に恵…

第2部第7試合・フェザー級4回戦/○上谷雄太[井岡](判定3−0)田中良幸[金沢]●

上谷はプロデビュー戦、田中は10/29のデビュー戦を勝利でKO勝ちして1勝(1KO)無敗。 上谷は高校選抜優勝、インターハイ準優勝と“高校1.5冠”。アマ戦績が充実し過ぎて新人王エントリーは不可だが*1、敢えてC級ライセンスでのデビューを選択した。 1R。田…

第2部第6試合・Lフライ級4回戦/○松村健佑[Gツダ](1R1分40秒KO)山村和弘[大鵬]●

両者戦績は松村1勝(1KO)2敗1分、山村2勝(0KO)4敗1分。松村は10/9に初勝利を挙げての勇躍参戦。山村は05年6月の新人王予選敗退以来の再起戦。 1R。山村が頭から突っ込むように仕掛けて膠着気味の乱打戦に雪崩れ込むが、松村が圧力かけつつは放った左…

第2部第5試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0kg)4回戦/○吉岡和弘[大阪帝拳](判定3−0)川本昴[金沢]●

この試合も両者デビュー戦。 1R。いきなりクロスレンジの乱打戦。吉岡はショートワン・ツー中心の攻め、川本は左フックのダブルから右ストレートと並以上の回転力を披露するもオープンブローの分迫力不足。吉岡は手数攻めが生み出すプレッシャーが力強い。…

第2部第4試合・Sフライ級4回戦/●山岡剛[井岡島根江津](3R2分33秒TKO)内藤昭[大鵬]○

この試合は両者デビュー戦。井岡島根江津ジムはこれが大阪初お目見え。 1R。やや距離が詰まり気味の乱打戦。両者激しくワン・ツー、フック、アッパーを振るってゆく。ラウンド序盤に山岡が左フックでダウンを奪うが、内藤はその後立ち直って互角以上に奮戦…

第2部第3試合・Sバンタム級4回戦/○松本一男[森岡](判定3−0)辻彬宏[江坂]●

両者戦績は松本が1勝(1KO)無敗、辻は2勝(1KO)1敗。松本は10/9のデビュー戦でKO勝ち。辻は8/31に1年4ヶ月ぶりの再起戦を勝利で飾っている。 1R。辻が頭から突っ込んでいって仕掛ける形でクロスレンジの乱打戦。両者精度にやや欠ける中、松本がステップ…

第2部第2試合・Sバンタム級4回戦/●山岡豊[大阪帝拳](判定0−3)大島正規[大鵬]○

両者戦績は山岡が未勝利2敗、大島が未勝利2敗3分。山岡は今年4月のデビュー戦と8月と連敗スタート。大島は05年2月以来1年10ヶ月ぶりの再起戦。 1R。クロス〜ショートレンジの打撃戦。フック中心の連打を圧力かけつつ強引に見舞う攻防戦。大島→山岡→…

第2部第1試合・フェザー級4回戦/●米川真之介[ウォズ](3R2分50秒KO)川島潤也[金沢]○

米川はこの日がデビュー。川島は10/29のデビュー戦にKO勝ちして1勝(1KO)無敗の戦績。 1R。やや距離を開いてジャブとフック連打の少々雑な乱打戦。互いにガードの低さを咎める形でジャブが当たる。徐々に川島がフックをオープンブロー気味ながらヒット、…

第1部第10試合・バンタム級8回戦/○村井勇希[Gツダ](判定3−0)村田匡教[塚原京都]●

第1部メインは、ここ2戦で敵地でのABCO王座連続挑戦“武者修行”を敢行した村井の国内復帰第1戦。相手は今年に入って充実著しい村田匡教だが、元日本ランカーの意地にかけても負けられないところだろう。 村井の戦績は11勝(3KO)9敗4分。00年のフライ級西…

第1部第9試合・フライ級6回戦/●清水裕司[正拳](判定0−3)橋本泰治[尼崎]○

第1部のセミファイナルは、今年度の西日本新人王戦で健闘した両者の対決。 清水の戦績は5勝(1KO)3敗1分。プロデビューからいきなり2連敗(但し、相手は共に現A級の松下泰士[ヨシヤマ]と山本剛嗣[守口東郷])するも、引分けを1つ挟んで5連勝。今年度…

第1部第8試合・Sライト級契約ウェイト(62.5kg)4回戦/△松本泰知[仲里ATSUMI](判定1−1)徳山雅之[大阪帝拳]△

両者戦績は、松本が未勝利1敗、徳山は1勝(1KO)無敗。松本は10/9のデビュー戦を2RKO負け。出場停止期間だが、ドクターチェックを受けて特例の再起か。徳山は11/12に高知でデビュー戦を迎えたばかり。4RTKOでこれを飾った勢いで2戦目に臨む。 1R…

第1部第7試合・ミドル級4回戦/●宮地慶一[Gツダ](2R0分48秒TKO)津田修吾[塚原京都]○

両者戦績は宮地1勝(1KO)無敗、津田2勝(2KO)5敗。宮地は10/9のデビュー戦で逆転KO勝ち。津田は05年5月の新人王予選1回戦を最後に3連敗中。 1R。宮地は速いジャブで仕掛けるが、ガードが甘く津田のフック、ストレートを浴びてロープ際伝わされる劣勢。…

第1部第6試合・バンタム級4回戦/○高橋裕幸[陽光アダチ](4R2分58秒TKO)名越光紀[新日本大阪]●

両者戦績は高橋2勝(1KO)3敗、名越1勝(1KO)2敗3分。両者新人王予選で初戦敗退し、9月に再起戦を戦っているが、高橋は判定負け、名越はドローと結果を残せなかった。 1R。名越がステップ使いつつデトロイトスタイルからジャブ中心にワン・ツー、ボディ…

第1部第5試合・Sライト級4回戦/●山田健司[Gツダ](1R3分01秒TKO)長島謙吾[尼崎]○

両者戦績は、山田が未勝利4敗、長嶋が1勝(1KO)3敗。山田は試合枯れして05年5月以来の試合、長嶋は今年6月の新人王予選を敗退して以来の再起戦。 1R。打撃戦。山田はガードを上げ気味にしているが反応鈍く甘いディフェンス。長島の強打を度々被弾して…

第1部第4試合・フェザー級4回戦/△永田浩司[ウォズ](判定1−1)関谷勝則[塚原京都]△

両者戦績は永田2勝(0KO)1敗1分、関谷1勝(0KO)1敗3分。永田は7/2に連勝を止められるドローで小休止となったが、ここで再び弾みをつけて年を越したいところ。関谷は05年7月の新人王予選2回戦以来の再起戦となる。 1R。ラウンド序盤から近距離の乱打…

第1部第3試合・Sバンタム級契約ウェイト(55.0kg)4回戦/○伊東敏[Gツダ](判定3−0)池田孝一[大阪帝拳]●

両者戦績は、伊東が未勝利1敗、池田が未勝利2敗。前回の試合では共に良い所なく敗れており、この試合は今後のマッチメイクの事を考えると一種のサバイバルマッチになるだろう。 1R。伊東はステップ踏みつつ速いジャブに右フック、アッパーでヒット連発。…

第1部第2試合・フェザー級4回戦/●平野英治[八尾](1R1分25秒TKO)黒本昭[尼崎]○

両者戦績は平野2勝(2KO)5敗1分、黒本2勝(1KO)無敗。平野はデビューから3連敗と苦労したが、その後は勝ち負けを繰り返してキャリアを重ねている。黒本は8月に前年度西日本新人王準優勝の柳井育夫[大鵬]に2−1判定で勝利して2勝目を挙げた。 1R。デ…

第1部第1試合・フライ級4回戦/●前川和範[Gツダ](判定0−3)山本直輝[塚原京都]○

両者戦績は、前川は10/9のデビュー戦で劣勢のまま負傷ドローを拾って勝敗無しの1ドロー。山本は9/16に嬉しい初勝利を挙げて1勝(1KO)3敗2分。 1R。中間〜近距離での打撃戦。山本の左ジャブ、フック、右アッパー、ストレートを多彩なコンビネーションで…

久高寛之プロデュース「Sexy’s Fight X’mas」(グリーンツダ

ここ数年来クリスマス前後の週末に開催されている年度最後のアゼリア大正昼夜興行だが、今年はアゼリアから旅立ち世界ランカーへと出世した久高寛之の“凱旋興行”が企画された。来年度の新人王トーナメントの前哨戦ともなる4回戦16試合の他、各1試合の6回…

興行全体の総括

KO連発の前座試合から一転、A級3試合がダルファイト3連発。客席のフラストレーションばかりが蓄積される結果となり、少なくとも内容的には失敗と断ぜざるを得ない興行となった。毎度毎度ネガティブな事は書きたくないのだが、メインの最中には退席し帰…

第9試合・ウェルター級契約ウェイト(143ポンド)4回戦/○畑大輔[進光](判定3−0)シントートング・フルオライトジム[タイ国]●

畑は9勝(1KO)3敗2分の戦績で、現在は日本ウェルター級6位。4回戦時代は新人王予選も敗退するなど地味な成績に甘んじるも、6回戦に転じてからは大幅に勝ち越し。今年9月には、お世辞でも褒められる内容ではなかったものの、日本ランカー攻略に成功した…

第8試合・ミドル級8回戦/○鈴木哲也[進光](判定3−0)ゴンスリヤ・ソーダーンチップ[タイ国]●

鈴木は16勝(12KO)6敗の戦績で、現在ミドル級でOPBF11位、日本4位のランキング保持者。今年2月には板垣俊彦[木更津グリーンベイ]が保持していた日本タイトルに挑戦するも、判定で敗れている。8月末に再起戦を行い、今回が2度目の調整戦となる。 対するゴ…

第7試合・フェザー級8回戦/○片山博司[アポロ](6R1分48秒KO)デンチャイ・ソーティアブクーン[タイ国]●

片山は6勝(1KO)無敗1分の戦績。6回戦を2連勝でクリアしてのA級昇格だが、ここまでは対戦相手に恵まれて来た印象が拭えない。今宵も楽な相手を迎えての調整戦だが…… 対するデンチャイはタイ国フェザー級2位の肩書きだが、過去3度来日して3連敗中。自…

第6試合・Sフライ級契約ウェイト(113ポンド)4回戦/○鈴木優作[アポロ](1R2分59秒TKO)外口博之[オール]●

両者戦績は鈴木2勝(1KO)1敗1分、外口1勝(0KO)2敗2分。鈴木は2連勝の後、ドロー、敗戦と1年以上勝ち星に恵まれていない。外口は5月に待望の初勝利を果たし、これが7ヶ月ぶりの試合。 1R。鈴木が重たい左右フック、アッパーで有効打連発し、早々に…

第5試合・Sフライ級4回戦/○平山正剛[大星森垣](1R2分15秒KO)前多淳二[オール]●

この試合は両者デビュー戦。 1R。平山の頭から突っ込んでいく強引な攻め方もあって、いきなりクリンチ気味の乱打戦に。その平山が右フックをクリーンヒットさせて先制し、前多のショートフックでの反撃を浴びるも、今度は左カウンターをクリーンヒットさせ…