駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第6試合・バンタム級4回戦/○高橋裕幸[陽光アダチ](4R2分58秒TKO)名越光紀[新日本大阪]●

両者戦績は高橋2勝(1KO)3敗、名越1勝(1KO)2敗3分。両者新人王予選で初戦敗退し、9月に再起戦を戦っているが、高橋は判定負け、名越はドローと結果を残せなかった。
1R。名越がステップ使いつつデトロイトスタイルからジャブ中心にワン・ツー、ボディでヒット奪い、この手数攻めで主導権確保。高橋は左右フック、アッパーで強打を狙うがラウンド終盤に明確なヒットを奪うまで不発ばかりが目立った。
2R。このラウンドも名越が距離をキープして主導権。右ストレート、ボディフックなどでクリーンヒットも。高橋もストレート、フック、アッパー狙うが打ち合いで劣勢となり攻めあぐんだ印象。
3R。このラウンドは高橋が先手で手数を出して主導権。ショートフック上下に散らすも、やや的確さに欠ける印象。それでもラウンド終盤にはボディブローと右ストレートで有効打。名越はジャブが減って、それと共に主導権が離れていった。
4R。やや距離が詰まって互角の打撃戦に。やがて高橋がジャブの差し合いや連打、フックのカウンター合戦を優勢に進めてペースを握り、最後は右フックのクリーンヒットでヒザを折らせてTKO。試合終了僅か2秒前、ジャッジ的には微妙だったが明らかに効いていた。
高橋は試合前半、名越の距離コントロールに苦しめられたが、3R以降はアグレッシブに攻めて徐々に打ち合いで有利となり、最後は粘り勝ちのような一発TKO。今日は前回よりやや後退して4回戦中位級のパフォーマンス。
名越は4回戦1〜2勝級なりの技巧で前半戦を制すも、やがて攻撃力の差を見せ付けられる形で打ち込まれ、最後の最後で力尽きた。