2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ようやく長谷川×ウィラポン(2)のあった神戸興行の観戦記が終わりました。良い試合、良い興行だと指も滑らかに動いてくれるんですが、その分時間を喰いますね(笑)。 ところで長谷川×ウィラポン戦と言えば、試合のセコンドにも就いたトミーズ雅の姿が物凄…
細かい所で指摘するべき点はあったものの、上を見ればキリが無いというやつで、全体を通して見ればこれ以上無い程の大成功の興行であった。日本ボクシング史上に残る試合を生観戦出来た事は、駒木にとっても一生の自慢のタネになった。ネット界隈の評判を散…
遂にやって来たメインイベント。やや弛緩していた場内の雰囲気も、その時が刻一刻と近付いて来るごとに緊迫の度合いを増してきた。いざ、審判の時は来たれり。 今宵2度目の防衛戦を迎える若き王者・長谷川はここまで19勝(6KO)2敗の戦績。グリーンボーイ時…
休憩とチャーリー・コーセイ氏*1によるワンマンライブを挟んでのセミファイナル。だが、この褒める所だらけの興行の中で、唯一落第点なのがこの試合。これだけの豪華メンバーを呼んでおいて、どうしてセミに淡々とした試合運びで定評のある武本兄と噛ませタ…
セミ前に登場は、今やWBAスーパーフェザー級王座次期挑戦者となった、ベネズエラの野生児・エドウィン・バレロ。いくら千里馬神戸主催の神戸興行でも、格的・話題的に考えるとこの試合がセミファイナルになるべきだと思うのだが……。 この試合に1RKO勝…
続いては、千里馬神戸ジムの副将格・玉越強平が登場。格下のA級ボクサーを相手にした調整戦。ただこの人の場合、1年以上前から調整戦をやってるわけなのだが…… さて、格下ながら赤コーナーの丹羽は5勝(2KO)5敗3分の戦績。しかし昨年は5月、8月、12月…
第4試合に早くも帝拳ジムの誇るホープ・粟生隆寛が登場。高校で6つのタイトルを獲得し、鳴り物入りでプロデビュー。以来、10勝(6KO)無敗の戦績を残し、現在は日本フェザー級4位、WBCの世界ランクも23位まで上がって来ている。デビュー当時から「西の亀田…
第3試合には武本兄弟の弟・康樹が全日本新人王戦以来の復帰戦を戦う。相手はいきなりの日本ランカーである。 山崎はB級デビューから7勝(3KO)1敗2分の戦績で現在日本フェザー級8位。かつてはOPBFでも6位にランクされた事がある。唯一の敗戦は昨年5月…
吉村は3勝(1KO)4敗2分の戦績。勝ち味に遅いボクシングで長く負け越しが続いているが、4回戦では上位クラスの地力を持ち、近況も12/23に津田岳志[ウォズ]に判定勝ち、7/31に濱田英一[大阪帝拳]と引き分けるなどしている。今回は2つの引き分けを1勝と換…
オープニングマッチは、この日唯一の4回戦。地元・千里馬神戸の金谷が先陣役を務めた……のだが、実はこの試合、同行者の都合で3R終盤からの入場・観戦になってしまった。不可抗力とは言え、折角の奮闘を見逃してしまった事を、選手お二人に心からお詫びし…
94年のエロイ・ロハス×浅川誠二戦以来、12年ぶりとなる神戸ワールド記念ホールでの世界タイトルマッチ。キャパシティ8000の大会場が最終的には8〜9割方埋まる、昨今のボクシング興行としては大健闘の客入りで、王者・長谷川はじめとする千里馬ジム&帝拳ジ…
先述の通りマッチメイクが余りにも酷すぎて呆れ返るばかりで、第3試合ぐらいまでは「金返せ」どころか「金よこせ」と言いたくなる凡戦が続く惨状に。対戦相手の戦意が上がったセミ前から漸く少しは持ち直すも、今度は肝心の日本人選手の戦い振りが低調にな…
メインは04年フライ級全日本新人王にして、昨年に世界ランカーに伸し上がった久高が勇躍登場。 久高は11勝(3KO)3敗1分の成績。昨年は、4/4に竹村貴宏[明石]に僅差判定勝ち、10月に清水智信[金子]に判定負け、そして12/3にバート・バタワンを2RTKOに降…
セミファイナルは05年度フライ級の全日本新人王・奈須勇樹のA級緒戦。 奈須は戦績9勝(7KO)無敗の戦績で、新人王と併せて獲得した日本フライ級10位のランキングを未だにキープしている。キラーショットの右ストレートがどこまで通用するのか興味は尽きない…
村井は10勝(3KO)7敗4分の戦績。かつては日本Sフライ級6位にランクされ、地元判定ながら世界ランカー相手にドローに持ち込むなどしていたが、05年は3/6に福山登[大阪帝拳]に敗れてランキングを失うと、それ以後も東京遠征で2連敗して散々な年に。年を改…
小阿は04年度バンタム級西日本新人王。地区対抗戦以降を骨折でキャンセルし、昨年12/15に1年3ヶ月ぶりの復帰を果たしたばかり(千木良恒平[角海老宝石]に2RTKO勝ち)。戦績は10勝(1KO)1敗で、唯一の敗戦は03年度の西日本新人王Sフライ級決勝で、昨日熟山…
第2試合からは、グリーンツダ所属選手とタイ人選手の対戦が続く。まずは珍しい4回戦の日本×タイ戦。 岩下は3勝(2KO)3敗1分の戦績。昨年は5/15に新人王予選で日高慎一[尼崎]に敗れ、11/3に金谷将三[千里馬神戸]とも不本意なドローとなるが、12/9には西日…
オープニングマッチは両者この日がデビュー戦という試合。大橋は、04年度ミドル級西日本新人王・大橋寛志[京都拳闘会]の実兄ということだ。兄弟が別のジムで、しかも兄の方が数年遅れでデビューするというのも珍しい。 1R。ジャブで距離を探り合う静かな立…
先日にはプロレスの興行も行われ、IMPホールに続く“ポスト府立第2”の中規模会場になりつつある、大阪中央公会堂でのグリーン・ツダジム主催興行。しかし、この会場そんなに重宝されるほど良い会場だろうか? 超縦長だし2階席は観難いしで、個人的にはあんま…
明石ジム勢はメインの中野こそ星を落としたが、あとは全勝で6勝1敗の成績。期待の持てるルーキーも登場し、自主興行として上々の結果となったことだろう。明石ジムの若手選手は総じて攻撃力と戦意が高いというところに共通点があり、プロ向きの選手が多い…
メインイベントは、明石ジムの新エース候補・中野圭介が、“悲運の闘将”熟山竜一に挑戦する形の日本ランキング争奪戦。しかし熟山陣営の、敢えて自分たちの得にならない好カードをマッチメイクし続ける姿勢には頭が下がる思いだ。自分の息子3人に食わせても…
児島は6勝(1KO)5敗2分の戦績。昨年12/25に井戸本雅也[大阪帝拳]を降して(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20051225#p26)A級昇格。今回が初の8回戦。一方の内山は、7勝(4KO)2敗の戦績で、04年度の西日本新人王戦バンタム級準優勝者。こちらも05年に6…
今年の西日本新人王トーナメントの開幕戦。昨年と同様、激戦区のバンタム級から熱戦の火蓋が切って落とされた。小笠原は2勝(2KO)1敗1分、岡は2勝(2KO)4敗1分の戦績。その他詳細な資料は展望記事(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20060317#p4)を参照の…
池田はこれがデビュー戦。川西は昨年11月に高知への遠征試合でデビューしたが、井川拓也[黒潮]に50秒で秒殺KO負けを喫して1敗の戦績。 1R。池田が試合開始から戦意の高いファイトを展開。ガードを高く上げ、精度の高いフック、ストレートを果敢に打ち込ん…
安宅は1勝(1KO)1敗の戦績で、血気盛んなグリーンボーイにしては珍しく、冷静なボクサー型ファイトの出来る選手。過去の2試合は7/29(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050729#p6)、12/25(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20051225#p16)をそれぞれ参考の…
立花はこの日がデビュー戦。小倉は1勝3敗の戦績で、昨年12/9に相手に恵まれながら初勝利を挙げている(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20051209#p2)。 1R。立花は試合開始早々、エドウィン・バレロばりのパワフルなフルスイングを連発。カウンターを喰…
唐木はこの日がデビュー戦、内田は2勝9敗2分という極端な戦績で、プロ歴約10年を誇るベテラン・グリーンボーイ。過去の対戦相手がまた特筆モノで、前OPBFライトフライ級王者・升田貴久(2RKO負)、現世界ランカー・戎岡淳一(判定勝!)と、錚々…
かつては長谷川穂積がOPBF挑戦の前哨戦を行ったこともある、JR大久保駅前の明石産業会館での明石ジム主催興行。各選手の勤務先や後援会もサポートして、キャパ数百人の会場は指定席まで程よく埋まって超満員状態となった。全試合に明石ジム所属選手が出場す…
来年の新人王戦まで期待が繋げそうな選手が何人か現れ、マニア視点からすれば概ね満足の行く興行になった。また、全7試合2時間程度で興行がスッキリ終わったのも良かった。やはり一興行の試合数は全試合判定でも3時間程度に収まる6〜7ぐらいに抑えるの…
最終試合はチャレンジ・マッチ的な要素を含んだ一戦。赤コーナーの松本は3勝(2KO)7敗と負けが大きく先行しているが、前年度新人王戦では日高慎一[尼崎]と善戦健闘し、昨年末には久々のKO勝ちをスコアするなど充実した近況を過ごしている。新人王2回戦級の…