駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

WORLD FIGHTING GLOVE Vol.6

かつては長谷川穂積OPBF挑戦の前哨戦を行ったこともある、JR大久保駅前の明石産業会館での明石ジム主催興行。各選手の勤務先や後援会もサポートして、キャパ数百人の会場は指定席まで程よく埋まって超満員状態となった。全試合に明石ジム所属選手が出場するだけでなく、佐竹政一ら元A級選手5名の引退式や戎岡彰引退記念兄弟スパーリングも挙行されるなど、まさに明石ジム一色のイベントと言って良いだろう。
試合数の塩梅(7試合)やタイ人抜きで実力派選手を相手に招聘したマッチメイクも拍手モノだが、唯一残念だったのが、前売チケット割引や当日限定の3000円立見券の販売告知がジムの公式サイトだけでしか行われなかった事。せっかく中野圭介VS熟山竜一という、マニアなら誰でも見たがる好カードを用意したのに、これでは身内以外にチケットを売る気が無いのかと思われても仕方が無い。興行の主催者として最低限の事が出来ておらず、これでは折角の努力も水の泡だ。ボクシング人気低迷の一因は、こういうプロモーターの配慮に欠ける行いにあるという事を、明石ジムだけでなく業界全体でもっと深く噛み締めて欲しいと思う。貴方たちが開催しているのは、決して学校の学芸会や体育祭ではなく、本来はメジャーな存在であるはずのプロスポーツ興行なのだから。