駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sライト級4回戦/●古田勲[進光](判定0−3)金谷将三[千里馬神戸]○

オープニングマッチは、この日唯一の4回戦。地元・千里馬神戸の金谷が先陣役を務めた……のだが、実はこの試合、同行者の都合で3R終盤からの入場・観戦になってしまった。不可抗力とは言え、折角の奮闘を見逃してしまった事を、選手お二人に心からお詫びしたい。
さて、出場両選手の戦績だが、金谷は1勝2敗1分で、昨年は2度の千里馬神戸主催興行に出場し、5/22に山田健司[新日本大阪]を判定勝ちに降し、11/3に岩下幸右[Gツダ]と引き分けている。一方の古田は勝ち無しの3敗と低迷中。昨年は7/29に高瀬浩平[江坂]にユナニマスで敗れている。
ラウンド通じて観る事が出来たのは最終4Rのみ。既にスタミナ切れ著しい両者、動きが目に見えて鈍っていた。金谷はクリンチに頼ってバテバテの古田を突き放しつつ、フック・アッパー中心の攻めで優勢を確保。しかしノックダウン以上を予感させる場面はないまま試合終了のゴングを聞いた。
公式判定は40-36、39-37、39-37で金谷の勝ち。ところで金谷は6月早々に西日本新人王予選の緒戦を控えており、この日は万一KOで負けると90日間の出場停止規定により、トーナメントを不戦敗になるところであった。3戦3敗の相手を呼んで来たのはそういう事情もあったのだろうが、当事者の立場からするとちょっと難しい試合だったのではないかと思える。