駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・Sバンタム級4回戦/○池田竜太[明石](3R2分42秒TKO)川西真輔[姫路木下]●

池田はこれがデビュー戦。川西は昨年11月に高知への遠征試合でデビューしたが、井川拓也[黒潮]に50秒で秒殺KO負けを喫して1敗の戦績。
1R。池田が試合開始から戦意の高いファイトを展開。ガードを高く上げ、精度の高いフック、ストレートを果敢に打ち込んでゆく。ラウンド後半にはフックをクリーンヒットされてグラつかされる場面もあったが、終了ゴング間際に右→左のコンビネーションで再逆転のノックダウン。
2R。池田の精度高いショートフックが川西のアゴを再三捉える。ディフェンス面はガード一辺倒で上体が固定気味なのが気になるが、川西の非力さと技術不足もあって優勢をキープ。
3R。パワーで勝る池田のペースが続く。ラウンド前半こそ、川西が必死に食い下がって形勢互角も、やがて池田が正確なフックやストレート級の威力がある左ジャブを次々と有効打にして圧倒し、最後はクリーンヒットで畳み掛けて川西をグロッキーにしたところでTKO裁定。
池田の精度を伴ったパワフルなパンチが印象的な試合。攻撃面は近い将来を楽しみにさせてくれるパフォーマンスだった。あとはボディワークに乏しいディフェンスの強化がカギか。現状では防戦一方に追い込まれると脆そう。一方の川西、臆せず戦ったハートの強さは買えるが、それに体力面・技術面がついて来ていない。地道な日々の精進を続けて地力強化に励んで欲しい。