駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

06年新人王戦

第10試合・ミドル級6回戦/○淵上誠[八王子中屋](判定3−0)福森智史[正拳]●

東軍代表・淵上は6勝(1KO)3敗。この階級の新人選手には珍しいガードの低いボクサー型で、大差判定勝ちを収めた東日本決勝を見る限りではジャブ・アッパーが主武器の選手か。 西軍代表・福森は5勝(3KO)無敗1分。こちらもミドル級の新人には珍しいジャブ中…

第9試合・ウェルター級6回戦/○出田裕一[ヨネクラ](判定3−0)若林豪[Gツダ]●

東軍代表・出田は6勝(4KO)無敗の戦績。東日本決勝では終始ショートレンジで手数、有効打を浴びせ続け、主導権を握り続けたまま最終ラウンドでKO勝ちの圧勝。精度の高いパンチが長所。 西軍代表・若林は6勝(2KO)無敗。デビュー僅か1年でこの晴れ舞台まで上…

Sライト級6回戦/○吉田真[宮田](千葉棄権のため不戦勝)千葉龍史[塚原京都]●

千葉は生業に従事中、高所から転落して右腕と顔面を骨折する大怪我を負って棄権。ここに来て業界内外の評価も高まり、西日本地区からの“生き残り”の中では全日本新人王候補最右翼との下馬評も高かっただけに、千葉本人ならずとも無念の一言だ。また、その下…

第8試合・ライト級6回戦/●佐々木悟[ヨネクラ](2R0分40秒KO)川端康博[カシミ]○

東軍代表・佐々木は4勝(3KO)1敗1分の戦績で、この全日本決勝が初の6回戦となる。東日本決勝は、パンチの精度の低さが目立ち、やや低調な内容となったが3−0の判定勝ち。 西軍代表・川端は6勝(5KO)無敗の戦績。中日本地区では下馬評段階から有力候補に…

第7試合・Sフェザー級6回戦/△清水秀人[木更津Gベイ](判定1-1清水勝者扱い)金丸清隆▲

東軍代表・清水は7勝(2KO)2敗。先手、先手で回転力のあるコンビネーションを放ってゆく攻撃的なアウトボクシングが持ち味。ややスタミナに難があるものの、東日本決勝では6ラウンドを戦い抜き、明確な判定勝ちを収めている。 西軍代表・金丸は9勝(3KO)1…

第6試合・フェザー級6回戦/○加治木了太[協栄](判定3−0)山本敏充[江坂]●

東軍代表・加治木は5勝(5KO)2敗の戦績。東日本決勝では苦しい試合展開の中で2度のノックダウンを果たして逆転勝ち。東のMVPに輝いた。確かな技術のバックボーンの上に強烈な左フックというキラーショットを備えている。 西軍代表・山本は7勝(6KO)無敗…

第5試合・Sバンタム級6回戦/○上野康太[三谷大和S](判定3−0)木村友紀[明石]●

東軍代表・上野は7勝(4KO)無敗1分の戦績。東日本決勝では1-0ドロー勝者扱いの“辛勝”で、デビュー以来続けていた連勝をストップされてしまった。 西軍代表・木村は6勝(2KO)2敗1分の戦績。こちらも西軍代表戦では際どい判定に迫られている。 1R。上野…

第4試合・バンタム級6回戦/●大北正人[角海老宝石](5R2分25秒TKO)林孝亮[緑]○

東軍代表・大北は7勝(3KO)1敗の戦績。東日本決勝は非常に際どい内容&採点の小差判定辛勝。素軽いステップワークに手堅い攻守の技巧が光るが、ややパンチ力不足の傾向が窺えたのが気になった。 西軍代表・林は9勝(5KO)無敗。西軍代表決定戦では、西日本地…

第3試合・Sフライ級6回戦/●立山信生[船橋ドラゴン](6R3分06秒KO)大庭健哉[FUKUOKA]○

東軍代表・立山は7勝(2KO)無敗1分。東日本決勝では、優勝候補筆頭の注目株・月下正幸[八王子中屋]を1Rで2ノックダウンの自動的KO勝ちに仕留める大殊勲。高い総合力に一撃必殺のカウンターを備えた、確かな実力の持ち主。 西軍代表・大庭は7勝(4KO)無…

第2試合・フライ級6回戦/○金城智也[ワタナベ](判定3−0)廣瀬健太[フジタ]●

東軍代表・金城は9勝(2KO)1敗1分。東日本決勝では、テクニシャン相手にやや苦戦するも、パワーで技巧を凌駕して2-0の判定勝ち。 西軍代表・廣瀬は6勝(3KO)無敗2分。西軍代表決定戦では、やや拙い守備を突かれて苦戦するも、2Rに一気逆転のKO勝ちを…

第1試合・Lフライ級6回戦/○黒田雅之[新田](1R2分12秒KO)山本剛嗣[守口東郷]●

東軍代表・黒田は6勝(5KO)1敗の戦績。東日本決勝では、この階級と思えぬパンチ力で3RTKO勝利。ハンドスピードとカウンターのセンスも超新人級のパフォーマンスであった。 西軍代表・山本は10勝(4KO)1敗と、既に勝ち星は2桁を数える。手数豊富ながら…

第11試合・ミドル級4回戦/●中島裕介[平石](判定1−2)福森智史[正拳]○

中日本(2名参加)代表の中島は3勝(2KO)2敗2分の戦績。昨年は地区決勝で田島秀哲[天熊丸木]に3RKO負けしていたが、今年は4月に調整戦を挟んだ上で地区決勝を1RKO勝ち。2年越しでの西軍代表戦進出を達成した。 西日本代表の福森は4勝(3KO)無敗1分…

第10試合・ウェルター級6回戦/●岡島和人[岐阜ヨコゼキ](判定0−3)若林豪[Gツダ]○

中日本地区は2人参加のところ、1名棄権して残された岡島和人が“認定新人王”に。その岡島は4勝(2KO)1敗の戦績だが、04年度の新人王戦・中日本決勝で敗れて以来2年2ヶ月ぶりのリング。長期ブランク明けでいきなり西軍代表戦、しかも初の6回戦とハンデだ…

第9試合・Sライト級4回戦/●富平忠将[スペースK](1R2分10秒KO)千葉龍史[塚原京都]○

中日本(4人参加)代表の富平は3勝(1KO)無敗の戦績。K−1選手の富平辰文は実兄という話である。地区予選は2戦ともユナニマスの判定勝ちでクリアした。 西日本代表の千葉は5勝(4KO)無敗。デビュー戦こそ判定に持ち込まれたが、今期トーナメントではここ…

第8試合・ライト級6回戦/○川端康博[カシミ](判定3−0)森下裕己[新日本大阪]●

中日本(6人参加)代表の川端は5勝(5KO)無敗のパーフェクトレコード。地区決勝では6Rまで粘られたものの、それまでは2Rまでにケリをつけた決定力十分のハード・パンチャーだ。 西日本代表の森下は5勝(3KO)1敗。西日本では今期一番の成長株で、地区決…

第7試合・Sフェザー級6回戦/●竹内保博[スペースK](判定0−3)金丸清隆[正拳]○

中日本(6人参加)代表の竹内は5勝(2KO)2敗。地区予選を3連続のユナニマス・デジションでクリアしての西軍代表戦進出。 西日本代表の金丸は8勝(3KO)1敗。地区代表戦は、デビュー2戦目以来久々のKO勝利。自他共に認めるハード・パンチャーだけに意外な…

第6試合・フェザー級6回戦/●山本憲顕[トコナメ](棄権のため不戦勝)山本敏充[江坂]○

山本(憲)が負傷のため欠場、山本(敏)が不戦勝で西軍代表に認定された。

第5試合・Sバンタム級6回戦/●荒井龍士[緑](判定0−2)木村友紀[明石]○

中日本(3人参加)代表の荒井は4勝(0KO)無敗の戦績。中日本トーナメントを、1回戦と決勝の間に調整戦を挟む意欲的な臨戦過程で勝ち抜けて、この代表戦にコマを進めた。 西日本代表の木村は5勝(2KO)1敗1分。デビュー2戦で躓いたが、その後はトーナメン…

第4試合・バンタム級6回戦/○林孝亮[緑](判定2−1)橋詰智明[井岡]●

事前の評判では事実上のメインとも称される、地区決勝MVP対決が実現。だがこのカードがノーTV・観衆500人余しか観られないというのは……。ひょっとすると再戦はタイトルマッチかも知れないこの好カードが“幻の試合”として埋もれてしまうのは大変に遺憾で…

第3試合・Sフライ級4回戦/●加藤請之佑[スペースK](3R0分54秒TKO)大庭健司[FUKUOKA]○

中日本(6人参加)代表の加藤は3勝(2KO)無敗1分の戦績。地区予選は1つの不戦勝にも恵まれて2勝で通過。 西部日本代表の大将格・大庭は5勝(2KO)無敗2分の戦績。10月の地区対抗戦ではジャッジ3氏で上下7点差がつく異様な採点結果となったが、三者三様…

第2試合・フライ級4回戦/●岩本征晃[天熊丸木](2R2分20秒KO)廣瀬健太[フジタ]○

中日本(8人参加)代表の岩本は2勝(0KO)無敗1分。トーナメントには未勝利1引分でエントリーし、2連勝。決勝は不戦勝でスルーして代表戦へ進出した。 西部日本代表の廣瀬は5勝(2KO)無敗2分。10月の地区代表戦は実に際どいスプリット判定だった。 1R…

第1試合・Lフライ級4回戦/●佐藤靖明[西遠](4R1分41秒TKO)山本剛嗣[守口東郷]○

中日本(9人参加)代表の佐藤は3勝(1KO)1敗2分の戦績。今期トーナメントは未勝利の身でのエントリーだったが、4戦勝ち抜いて(ドロー勝者扱い1含む)の代表戦進出。3勝と2つのドローで6回戦出場の権利があり、西日本決勝では同様のケースは6回戦で…

第11試合・ミドル級4回戦/○福森智史[正拳](2R2分05秒KO)大野達郎[博多協栄]●

西日本(9人参加)代表の福森は3勝(2KO)無敗1分、西部日本(3人参加)代表の大野は、地区決勝がデビュー戦で1勝(1KO)無敗。 1R。福森はガード固めて圧力かけてゆくが、リードジャブをダッキングされてリズムが掴めず後手に回ってしまう。大野はマイペ…

第10試合・ウェルター級4回戦/○若林豪[Gツダ](2R1分48秒TKO)高石毅[マサ伊藤]●

西日本(10人参加)代表の若林は4勝(1KO)無敗、西部日本(2人参加)代表の高石は1勝(0KO)1敗。 1R。高石が先手で荒っぽい連打を放つが、若林はこれを概ねガードで防いでフック中心に迎撃して優勢。高石の攻勢点も見逃せないが、ヒット数で差が付いた。…

第9試合・Sライト級4回戦/○千葉龍史[塚原京都](3R2分36秒KO)萩崎聰歯[G16]●

西日本(11人参加)代表の千葉は4勝(3KO)無敗、西部日本(2人参加)代表の萩崎は1勝(0KO)1敗。 1R。千葉はプレスを掛けて萩崎のテクニカルなボクシングを圧殺する作戦だが、萩崎はクロスレンジのショートブローでもダブル以上のコンビネーションで主導…

第8試合・ライト級4回戦/○森下裕己[新日本大阪](高橋棄権のため不戦勝)高橋周平[SPANKY・K]●

関係者からの情報によると、高橋は試合前日の健康診断で貧血のためドクターストップがかかったとの事。減量失敗が原因か?

第7試合・Sフェザー級4回戦/○金丸清隆[正拳](2R1分29秒KO)斎藤晋[博多協栄]●

西日本(13人参加)代表の金丸は7勝(2KO)1敗、西部日本は斎藤1人のエントリーで、6月にオープン戦1試合をこなして3勝(1KO)2敗の戦績。 1R。両者かなり乱雑な強打を振り回す大味な展開。金丸が強引にプレスを掛けるが、斎藤も手数豊富に応戦して互角…

第6試合・フェザー級6回戦/○山本敏充[江坂](4R0分55秒TKO)佐伯嘉則[フジタ]●

西日本(12人参加)代表の山本は6勝(5KO)無敗、西部日本(5人参加)代表の佐伯は6勝(2KO)2敗1分。 1R。山本が右フック、左ストレートを有効打させつつ、攻勢点・手数でも大差優勢を築く。佐伯の反撃もジャブ1〜2発を除いては完封し、格の差を見せ付…

第5試合・Sバンタム級4回戦/○木村友紀[明石](2R1分36秒KO)浦本慎二[本田フィットネス]●

西日本(13人参加)代表の木村は4勝(1KO)1敗1分、西部日本(3人参加)代表の浦本は3勝(3KO)無敗。 1R。浦本は“クレイジー”という言葉が似合うような超ラフなファイター型。左アッパーをクリーンヒットさせて先制し、乱暴な猛ラッシュで追い詰めるが、…

第4試合・バンタム級6回戦/○橋詰知明[井岡](3R2分52秒TKO)大館法久[フジタ]●

西日本(14人参加)代表の橋詰は5勝(3KO)無敗1分、西部日本(4人参加)代表の大館は6勝(2KO)4敗1分。 1R。単発系強打の打ち合い。橋詰がジャブにストレート、フックを交えた攻撃を上下へ散らす。つまらない被弾もあるが、攻守共に技術・ムーヴの確か…