駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・フライ級4回戦/●岩本征晃[天熊丸木](2R2分20秒KO)廣瀬健太[フジタ]○

中日本(8人参加)代表の岩本は2勝(0KO)無敗1分。トーナメントには未勝利1引分でエントリーし、2連勝。決勝は不戦勝でスルーして代表戦へ進出した。
西部日本代表の廣瀬は5勝(2KO)無敗2分。10月の地区代表戦は実に際どいスプリット判定だった。
1R。両者中間距離から、ワン・ツー、アッパー、ショートフック連打などの鋭い強打を打ち合う展開。持ち味も似ている両者だが、岩本がヒット数で勝ってこのラウンドを制する。廣瀬は打ち終わりの隙が大きく、そこにつけ入られた形。
2R。やや距離が詰まったが、強振合戦が続く。ボディフック狙いの廣瀬に対し、岩本はガードを固めつつ反撃への態勢を整える。しばし互角の形勢で推移したが、廣瀬の左フックが岩本のアゴに完璧なクリーンヒットしてノックダウン。ここは岩本が何とか立ち上がるが、再開後間もなく力尽きるように崩れ落ちて2ノックダウン扱いのKO裁定。
廣瀬はガードが低く、打ち終わりも隙が大きいなどディフェンス面に懸念材料を残すが、強打の威力は全日本クラス。判定勝負になると苦戦を強いられるだろうが、KO勝ちのチャンスを作るのが上手そうな選手でもある。全日本決勝は快勝か惨敗かどちらかになりそうだ。
岩本は攻守共にソツの無い動き。1Rは優勢に試合を進めたが、一瞬の不覚で全てを終わらされてしまった。ハンドスピードと精度を感じる連打は6回戦以上でも通用する。再起後の活躍に期待したい。