駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Lフライ級6回戦/○黒田雅之[新田](1R2分12秒KO)山本剛嗣[守口東郷]●

東軍代表・黒田は6勝(5KO)1敗の戦績。東日本決勝では、この階級と思えぬパンチ力で3RTKO勝利。ハンドスピードとカウンターのセンスも超新人級のパフォーマンスであった。
西軍代表・山本は10勝(4KO)1敗と、既に勝ち星は2桁を数える。手数豊富ながら一撃の威力に乏しいのが気掛かりだが、西日本決勝以来KO勝利も増えており、西軍代表戦も4RTKO勝ち。激闘の中で倒し方を覚えて来た感もある。
1R。山本は序盤からアグレッシブに手数を振るうが、黒田は右アッパーのクリーンヒットで主導権を握ると左右フックで激しく攻め立て、右強打で1度目のダウン。山本はその後も大ピンチの連続だが、死力尽くしての手数攻めで一瞬は反転攻勢の気配も窺わせた。だが黒田は再び右アッパーを効かせると、最後は左から右フックをジャストミートさせて失神KO勝ち。
黒田が実力を遺憾なく発揮して2ノックダウン。Lフライ級離れしたフックの威力は8回戦以上でも通用しそう。
山本は見せ場を作って意地を見せたが、地力、特に守備力の差を見せ付けられた。陣営は1Rを耐え切って反撃に出る作戦だったと聞いたが、その前提条件が瓦解しては為す術もなし。