駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・Sバンタム級4回戦/○木村友紀[明石](2R1分36秒KO)浦本慎二[本田フィットネス]●

西日本(13人参加)代表の木村は4勝(1KO)1敗1分、西部日本(3人参加)代表の浦本は3勝(3KO)無敗。
1R。浦本は“クレイジー”という言葉が似合うような超ラフなファイター型。左アッパーをクリーンヒットさせて先制し、乱暴な猛ラッシュで追い詰めるが、ラウンド後半には攻め疲れで失速。隙が大きくなった所へ木村がショートワン・ツー中心にヒットを重ねて最後には逆転。また、浦本の乱暴な攻撃に対し、オープンブローの名目で減点1。
2R。浦本は早くもバテ気味で、手数が減って苦し紛れの挑発を繰り返すばかり。命綱の強振も見切られて、木村の細かい連打を浴び、最後はコーナーを背負わされてショートフック2発で敢え無くダウン。立ち上がるが10カウントが数えられてKO裁定。
木村が相手の無手勝流ファイトに戸惑いつつも、冷静にヒットを重ねてKO勝ち。ただ今日は相手が色々な意味で特殊過ぎて実力査定の参考外。
浦本は『あしたのジョー』に出て来るハリマオのような異色選手。しかしパワーと乱暴なラッシュで技術とスタミナの不足を誤魔化し切れなくなって、早々に馬脚を現した。ここまでの3戦は全て1〜2Rまでに勝負を決めて来たが、今日の動きを見る限りでは相手に恵まれて来た側面もあったのだろう。