第11試合・ミドル級４回戦／○福森智史[正拳]（２Ｒ２分05秒ＫＯ）大野達郎[博多協栄]●

西日本（９人参加）代表の福森は３勝(2KO)無敗１分、西部日本（３人参加）代表の大野は、地区決勝がデビュー戦で１勝(1KO)無敗。
１Ｒ。福森はガード固めて圧力かけてゆくが、リードジャブをダッキングされてリズムが掴めず後手に回ってしまう。大野はマイペースでフック、アッパーの連打中心。福森も堅守でガード上への攻撃に甘んじるが、空振りの少ない攻撃で見栄えする。
２Ｒ。福森のジャブを大野はヘッドスリップで見切り、逆に左ボディ中心に連打を放ってヒットを奪う。しかし福森もジワジワと圧力を強めてジャブ、フック中心にヒットを返してゆき、最後はロープを背負わせての左ボディ。これをクリーンヒットされた大野は時間差で襲い掛かった痛みで悶絶。力を振り絞って立ち上がったが、既にカウントは９まで進行しており無常のカウントアウト。
福森はディフェンスに力点を置き過ぎて後手に回ってしまったが、持ち前のパンチ力で劣勢を跳ね返して逆転勝ち。しかし次戦以降は堅守に溺れず、恵まれた攻撃力を活かしたアグレッシブな試合運びをしてもらいたい。
大野は敗れるも少ないキャリアで大健闘。最後は左ボディで地獄の苦しみを味わう羽目になったが、地力的には６回戦級の素質はある。