駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第8試合・ライト級6回戦/●佐々木悟[ヨネクラ](2R0分40秒KO)川端康博[カシミ]○

東軍代表・佐々木は4勝(3KO)1敗1分の戦績で、この全日本決勝が初の6回戦となる。東日本決勝は、パンチの精度の低さが目立ち、やや低調な内容となったが3−0の判定勝ち。
西軍代表・川端は6勝(5KO)無敗の戦績。中日本地区では下馬評段階から有力候補に挙げられていた選手で、デビューから中日本予選まではオールKO勝ち、西軍代表戦では西日本の“激闘王”森下裕己[新日本大阪]を相手に、持ち前のパワーを前面に出した戦い振りで接戦を制した。
1R。佐々木が猛然とラッシュしてワン・ツーで先制のノックダウン。その後も強い圧力かけつつ乱打戦を主導する。川端は乱されたペースを取り戻しつつ、打ち合いでも互角以上に持ち込んだが、佐々木の力押しに気圧されてラウンド終盤まで守勢に回ってしまった。
2R。このラウンドも佐々木は圧力かけつつ一気のラッシュ。しかし川端はフックの打ち合いで左→右の連打をドンピシャのタイミングでクリーンヒットして逆転のノックダウン。佐々木は何とか立ち上がるも完全にフラついており、レフェリーは一瞬の躊躇の後に10カウントを強行した。
川端は1Rに奇襲気味のラッシュに遭ってダウンを喫する大ピンチを迎えたが、2Rに逆転の一発KO勝ち。ラッキーパンチと言うよりも、ほんの一瞬の間に地力の差が出たようなフィニッシュ・シーンだった。
佐々木は東日本決勝から一変、西軍随一のパワーファイター・川端を相手に回して一時は圧倒的な攻勢に出るなど強者振りを発揮。しかし勝ち運にも恵まれず無念のKO負けとなった。