駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第8試合・Sライト級契約ウェイト(62.5kg)4回戦/△松本泰知[仲里ATSUMI](判定1−1)徳山雅之[大阪帝拳]△

両者戦績は、松本が未勝利1敗、徳山は1勝(1KO)無敗。松本は10/9のデビュー戦を2RKO負け。出場停止期間だが、ドクターチェックを受けて特例の再起か。徳山は11/12に高知でデビュー戦を迎えたばかり。4RTKOでこれを飾った勢いで2戦目に臨む。
1R。ややバタバタした感じの乱打戦。松本が圧力と手数でロープへ詰める攻勢を見せたが、ラウンド終盤には徳山が打ち合いで右ストレートを度々浴びせてグラつかせるシーンも。
2R。松本が見栄えの悪いサンドバッグ打ちのような連打ながらアグレッシブに手数攻め。スタミナ切れかキレは欠ける動きだが、徳山を守勢に追い込んで攻勢点でポイント確保。
3R。このラウンドも松本はアグレッシブな手数攻めするが、反撃を打ち込まれる度に動きを止めてしまい、ディフェンスの甘さと打たれモロさを露呈。ラウンド後半にはコーナーに詰められて苦戦ムード。徳山も動きは雑だが、どうやらこのラウンドは獲ったか。
4R。松本がステップ踏みつつの手数攻めでラウンド前半を制すも、ロープに詰められて左ジャブを浴びて効かされると、更に左右のカウンターを浴びてグロッキー。最後は前半の“貯金”を守るために逃げ回って時間を潰す有様となった。
公式判定は半田39-38(松本支持)、原田39-38(徳山支持)、洲鎌38-38の三者三様ドロー。駒木の採点は「A」38-38イーブン、「B」39-38徳山優勢。
4回戦下位クラスの低調な内容。松本が手数攻めで採点上は健闘したが、打たれ脆さを露呈して守勢に立つ度に効かされまくった。攻守の技術水準が未熟に過ぎる印象。
対する徳山も守勢に立たされた時間が長く、少ない手数も精度に欠けた。今日は勝てる相手に勝ち切れなかった、という印象。