第１部第３試合・Ｓバンタム級契約ウェイト(55.0kg)４回戦／○伊東敏[Ｇツダ]（判定３−０）池田孝一[大阪帝拳]●

両者戦績は、伊東が未勝利１敗、池田が未勝利２敗。前回の試合では共に良い所なく敗れており、この試合は今後のマッチメイクの事を考えると一種のサバイバルマッチになるだろう。
１Ｒ。伊東はステップ踏みつつ速いジャブに右フック、アッパーでヒット連発。池田はワン・ツー中心に手数を返すが、スピードで見劣りし、主導権も奪われては印象が悪い。
２Ｒ。池田がラウンド前半にワン・ツー中心の攻めでヒット数で先行。主導権を掌握しかけたが、ここから伊東が左右連打、ワン・ツー、フック、アッパーで圧力かけ、効かせる場面を作って挽回する。
３Ｒ。近距離の乱打戦。ラウンド前半は手数とヒット数で互角の展開も、後半には伊東が右ストレートを効かせてヤマ場を作る。ただし両者スタミナ切れか動きにキレが欠けて来た。
４Ｒ。このラウンドも乱打戦。池田はスタミナ切れして手数放つも雑になって来た。伊東は不用意な被弾が目立つも、要所で印象的なヒットを重ねて何とかポイントを確保したように見えた。
公式判定は宮崎39-37、藤田39-38、北村39-38の３−０で伊東。駒木の採点は「Ａ」「Ｂ」とも40-36で伊東優勢。
伊東はスピード、スタミナで平凡、守備面の甘さも相変わらずだが、ハンドスピードとパンチの精度は随分と良くなって来たようだ。今日は４回戦の中位クラスのパフォーマンス。
池田はガス欠して試合後半はボクシングにならず。相手次第では１勝する事も出来そうだが、能力的には極めて平凡で、この戦績も致し方無しか。