駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第4試合・フェザー級4回戦/△永田浩司[ウォズ](判定1−1)関谷勝則[塚原京都]△

両者戦績は永田2勝(0KO)1敗1分、関谷1勝(0KO)1敗3分。永田は7/2に連勝を止められるドローで小休止となったが、ここで再び弾みをつけて年を越したいところ。関谷は05年7月の新人王予選2回戦以来の再起戦となる。
1R。ラウンド序盤から近距離の乱打戦。関谷は気合もろともフック連打を降り下ろし気味に見舞って早々にノックダウン。しかし、その後は永田も立ち直ってフック連打やボディブローでクリーンヒット、有効打を返して踏みとどまった。
2R。このラウンドも乱打戦。関谷はアッパーも交えた左のリードブローから右フックを振り下ろして有効打を奪うが、永田もジャブ→フック連打の派手なコンビネーションで有効打を奪って見せ場を作った。
3R。乱打戦が続く。ラウンド前半は両者のやや雑な強振の応酬となり、これを互いにディフェンスしてヒット数が伸び悩んだが、後半には永田が左右フックを上下に散らして有効打を奪ってジャッジに力強くアピールした。
4R。最後まで乱打戦が続いた試合展開に。このラウンドはパワーでプレッシャーをかける永田が徐々にヒットを重ねてゆく。ラウンド終盤にはボディを効かせて優勢を確かにした。
公式判定は新井38-37(永田支持)、原田38-37(関谷支持)、洲鎌38-38の三者三様ドロー。駒木の採点は「A」38-37関谷優勢「B」38-38イーブン。
関谷は1Rに先制のノックダウンを決めたが、その後をまとめ切れずドローに甘んじた。KO勝ちを意識し過ぎたか、相手の土俵に乗って乱打戦にお付き合いし過ぎたかも知れない。
永田はパワー面の優位を徐々に発揮し、試合後半を優勢に推移してポイントでもギリギリで追いついた。こちらにしてみれば勝ちに等しいドローだろう。パフォーマンスレベルは前回同様4回戦並クラス。