駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第8試合・Sフライ級4回戦/●内田悟[Gツダ](1R2分53秒TKO)柴田匡俊[大鵬]○

両者戦績は内田2勝(1KO)4敗2分、柴田1勝(0KO)3敗4分。内田はここ2試合は外国人選手相手のマッチメイクで、前回10/8はガチ勝負を挑んで来たフィリピンランカーにKO負けを喫している。柴田は5月の新人王予選に破れ、7月の再起戦にはドロー。相手に恵まれなかったのもあるが、03年12月以来3年間勝ち星が無い。
1R。両者中間距離に位置してアグレッシブな打撃戦。スムーズな動きで2〜4連打のコンビネーションを交換し合う攻防で形勢互角。共に攻撃偏重で危なっかしさを感じた矢先、柴田が左フックのクリーンヒットから右テンプルへ強烈な一撃でノックダウン。内田は立ち上がるも足がガクガク震えており、カウント8の時点で止められて記録上はTKO裁定。本人不満をあらわにするが、傍から見れば納得の判断だ。
4回戦中〜上位級のパフォーマンスで、数字上の戦績とは印象がまるで違う試合内容。共に勝利への渇望が攻撃偏重のファイトへと繋がり、危険な打ち合いを経て“サドン・デス”の決着。柴田は3年ぶりの勝利が嬉しい1RKOとなった。これからも4回戦並クラスの相手なら五分以上に渡り合えるはず。内田は連続1RKO負けで急ブレーキ。ちょっと試合間隔を空けた方が良さそう。