駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

久高寛之プロデュース「Sexy’s Fight X’mas」(グリーンツダ

ここ数年来クリスマス前後の週末に開催されている年度最後のアゼリア大正昼夜興行だが、今年はアゼリアから旅立ち世界ランカーへと出世した久高寛之の“凱旋興行”が企画された。来年度の新人王トーナメントの前哨戦ともなる4回戦16試合の他、各1試合の6回戦、8回戦、そして久高自らが出場する10回戦と、2部合わせて全19試合・92Rの超ボリュームのラインナップ。これで昼夜通して3000円からというチケット設定は超良心的と言えるだろう。
ただ、これだけのモノを提供してもらって文句をつけるのもアレなのだが、この試合・ラウンド数は、観ている側に体力・集中力の限界を要求する設定ではなかろうか。物好きだけが集まるアゼリア大正興行とはいえ、人間は1日6時間以上もボクシングを立見しても平気なように造られてはいないはずだ(苦笑)。あと、選手の安全を守る試合役員の集中力の面から見てもどうかなぁという気もする。今年は6/4にも全25試合・100Rという壮絶な昼夜興行があったが、あの時の興行終了直後のスタッフの皆さんも妙なハイテンションになっていて、ちょっと心配になったものである。……まぁ簡単に言えば「もう少し試合数減らしても観客は満足するよ」という事なので、関係者の皆さんどうか何卒。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので、(特に8回戦以上のスコアは)参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。