駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-04-29から1日間の記事一覧

第2部総括

所要時間4時間弱。「皆さんお疲れ様でした」の一言に尽きる(苦笑)。 内容的にはSフライ級の1試合とライト級の3試合が見応え十分の好試合。判定決着続きの前半戦から一変、迫力満点の乱打戦やKO決着が展開されて、観る側の疲労感も吹き飛んだ。あと、…

第2部第15試合・ウェルター級4回戦/○水本昌寛[井岡](判定2−1)藤本浩司[八尾]●

両者戦績は水本2勝(0KO)無敗、藤本2勝(0KO)4敗。 1R。両者アグレッシブ。精度よりもとにかく手数、といった印象の粗い試合振り。フック合戦を水本が制し、藤本を後退させるシーンがあったが、藤本も渋太く手数を返し、細かいヒット集めて形勢は微妙。 …

第2部第14試合・Sライト級4回戦/●瀬戸口洋[金沢](3R2分37秒TKO)張飛[明石]○

両者戦績は瀬戸口1勝(0KO)2敗、念願の初勝利を機に竹内幹雄から改名した「張飛」は1勝(0KO)4敗の戦績。 1R。両者足を使いながらジャブ、ストレート、フックとロングレンジからパンチを打ち合う展開。張飛が断続的に打ち勝つシーンを作るが決定打乏しく…

第2部第13試合・Sライト級4回戦/●田中敦朗[塚原京都](判定0−3)高瀬浩平[江坂]○

両者戦績は田中1勝(1KO)1敗、高瀬3勝(0KO)1敗。 1R。高瀬はジャブを当てながら様子見気味の構え。しかし田中が強引なラッシュを仕掛けると、これをロープに詰まったまま、ガードを固めただけで相手のやりたい放題を許してしまう。ラウンド終盤、漸く高…

第2部第12試合・ライト級4回戦/○渡場大輔[大阪帝拳](1R2分56秒KO)西尚樹[Gツダ]●

両者戦績は渡場3勝(1KO)無敗、西1勝(1KO)2敗。 1R。西は渡場のファイトスタイルを研究したのか、距離を確保してアウトボックス気味にロングレンジから手数を出して、まずは小差リード。渡場は得意のショートフックも少なく、明らかに攻めあぐんでいたが…

第2部第11試合・ライト級4回戦/●松村直人[明石](2R2分32秒KO)竹中聡[大鵬]○

両者戦績は松村1勝(0KO)1敗、竹中4勝(1KO)2敗。 1R。両者足を使い、距離とタイミングを見計らって連打を放つ展開。竹中が断続的に左フック、右ストレートを有効打してリードを奪う。松村も連打で手数を稼ぐが、攻守共に技術不足で及ばず。 2R。竹中…

第2部第10試合・ライト級4回戦/●岡野浩志[神拳阪神](1R1分39秒TKO)長島謙吾[尼崎]○

両者戦績は岡野1勝(1KO)4敗、長島2勝(2KO)3敗。岡野は05年7月以来、約1年10ヶ月ぶりの再起戦。 1R。岡野はアグレッシブに前へ出て、勢い良くクリーンヒットを連発したが、無防備に頭を突き出した隙の多い構えが仇。奪ったヒット数以上に被弾する羽目…

第2部第9試合・Sフライ級4回戦/○小林歩[明石](判定3−0)三浦章吾[神拳阪神]●

両者戦績は小林1勝(1KO)1敗2分、三浦1勝(1KO)2敗。 1R。ショートレンジ打撃戦。小林は持ち前の堅守で被弾防ぎつつ顔面への攻撃でヒット数で優勢。しかし三浦も左右ボディでヒット奪って互角近くに健闘する。 2R。密着しての乱打戦。三浦はボディへ…

第2部第8試合・フライ級4回戦/●石井秀明[ウォズ](判定0−3)長野憲次[尼崎]○

両者戦績は石井2勝(0KO)3敗2分、長野1勝(1KO)3敗1分。 1R。石井は左フック、ジャブ、右フック中心に大振りの攻勢。長野はステップを踏みながら捌こうとするが被弾率高く反撃も鈍い。石井の数的リードが目立ったラウンド。 2R。石井は圧力含みの強…

第2部第7試合・フライ級4回戦/●木村聡[塚原京都](判定1−2)高橋優紀[倉敷守安]○

両者戦績は木村1勝(1KO)2敗1分、高橋3勝(1KO)無敗。 1R。高橋は足を使いつつ戦うアウトボクサー。ジャブ起点に右ストレートをカウンターでクリーンヒット2発決めて優勢。なかなかスムーズな身のこなしをする。木村は圧力をかけて戦いたいが、スピード…

第2部第6試合・フライ級4回戦/●田口篤[ワイルドビート](判定0−3)宮村裕司[神拳阪神]○

両者戦績は田口2勝(1KO)無敗、宮村2勝(2KO)2敗3分。 1R。中間距離で、互いに少々力みの窺える打撃戦。宮村が田口の体の動き乏しい拙守を咎めてヒットを重ねるが、田口もラウンド終盤になって宮村の低いガードの上を突いてヒット集める。互角のラウンド…

第2部第5試合・Lフライ級4回戦/●長田瞬志[陽光アダチ](判定0−3)中澤翔[大鵬]○

両者戦績は長田1勝(1KO)2敗1分、中澤3勝(0KO)2敗1分。 1R。長田はアグレッシブに動くが、パンチは「打つだけ」で精一杯の感。それでも終始攻勢でロープに詰め、手数も優位。中澤は左ジャブ中心に迎撃してカウンターでヒット奪うが、形勢は微妙。 2…

第2部第4試合・Lフライ級4回戦/○松村健佑[Gツダ](判定2−1)中村優一[正拳]●

両者戦績は松村2勝(2KO)2敗1分、中村1勝(0KO)無敗。 1R。松村はカウンター中心の戦術だが、結果的にはクリンチと的外れの大振りのみに終わってボクシングにならず。中村は手数多く、このラウンドの優勢を確保したが、精度今イチで内容は今一つ。 2R…

第2部第3試合・Lフライ級4回戦/●与座裕次[大阪帝拳](2R0分38秒TKO)浮田博展[倉敷守安]○

両者戦績は与座1勝(0KO)無敗2分、浮田3勝(2KO)3敗1分。 1R。ショートレンジでの乱打戦模様。与座がジャブ、ストレート中心にイニシアティブを奪いかけたが、浮田は全く怯まずに距離を詰めて手数攻め。ショートワン・ツーの連打を当てまくって、終わっ…

第2部第2試合・ミニマム級4回戦/●富永靖浩[ヨシヤマ](2R1分46秒TKO)山口鋭二[森岡]○

両者戦績は富永2勝(0KO)3敗、山口2勝(1KO)1敗1分。 1R。富永は相変わらずのセオリー無視した、不恰好なフォームからの細かいフック攻勢。山口はこの動きを早くも見切りつつ、足を使ってショートフックを合わせて小差優勢をもぎ取る。 2R。富永の攻…

第2部第1試合・ミニマム級4回戦/●山辺勝[風間](判定0−2)町田昌丈[Gツダ]○

両者戦績は山辺2勝(1KO)3敗、町田3勝(1KO)1敗。 1R。山辺は頭を激しく上下させながら前、前へ出るが、町田はこれをステップで対処しつつジャブ、ストレートを散発的にヒットさせる。山辺はアグレッシブさをアピールするが、拳で挙げた戦果は乏しい。一…

第2部・西日本新人王予選1回戦

夜の部は西日本新人王予選の集中開催。この日は主にエントリー人数が少ない階級の1回戦(=準々決勝)を中心に、なんと15試合も行われた。 本来この日に行われるべき試合の一部は各地での地元ジム主催興行に振り分けられてはいたが、それでもこのように過剰…

第1部総括

1RKO決着が3試合とテンポ良く興行が進行したのは良かったが、そのうちA級2試合はミスマッチが故の秒殺決着で、内容的には今一つ物足りなさも残った。セミも上原がこれから追い上げようかという最中にストップをかけられて消化不良の結末。“平均点”の…

第1部第7試合・バンタム級10回戦/○健文・KID・トーレス[大鵬](1R1分47秒KO)ケンカートノーイ・ポークラハーン[タイ国]●

先述の通り、今回から改名した健文は9勝(7KO)2敗の戦績で、昨年8月の日本バンタム級王座決定戦に敗れてランキングが低下し、現在は日本バンタム級6位、WBC同級18位の位置づけ。今回は昨年12月に続いての再起2戦目となる。一足先に世界王座戦線へ参入し…

第1部第6試合・フェザー級8回戦/●上原裕介[大鵬](6R1分10秒負傷判定1−2)松村勝[ウォズ]○

上原は12勝(6KO)3敗1分の戦績。デビュー以来、新人王戦やタイトル・ランキング戦線とは一線を画した独自の活動ながら、05年から丸2年で5勝1負傷ドローと無敗で、目下のところ好調を長期維持している。 松村は7勝(3KO)4敗の戦績。昨年はA級昇格直後に…

第1部第5試合・Sバンタム級8回戦/○中井五代[大鵬](判定2−1)村田匡教[塚原京都]●

中井は7勝(5KO)4敗2分の戦績。昨年は春にタイ国遠征での世界ランカー挑戦、年末にも日本ランカー・坪内達哉[大阪帝拳]に挑むなど、充実したキャリアを積み重ねた。結果は付いて来なかったが、これを今年の活動に繋げたいところだろう。 村田は7勝(5KO)8…

第1部第4試合・ライト級8回戦/○川波武士[大鵬](1R0分43秒TKO)安川健一[守口東郷]●

川波は8勝(5KO)2敗1分の戦績。昨年は8月に坂井允[鈴鹿ニイミ]との試合で久々の黒星を喫したが、12月には再起して小林克也[正拳]から勝利し、態勢を立て直している。今年度緒戦を気持ちよく制して悲願のランキング入りへ弾みをつけたい所だろう。 安川は…

第1部第3試合・Lフライ級契約ウェイト(48.5kg)6回戦/○宮崎亮[井岡](判定3−0)須田康博[八尾]●

両者戦績は宮崎2勝(2KO)無敗、須田4勝(0KO)3敗1分。 宮崎はアマ時代にインターハイ制覇の実績。プロ入り後2戦を4回戦で無名のタイ人を相手に“試し斬り”的な実戦訓練に費やし、今回が初の6回戦。どうやらB級ライセンス資格を持ったまま4回戦デビュー…

第1部第2試合・ライト級4回戦/●松本泰知[仲里ATSUMI](1R1分07秒KO)川本昴[金沢]○

両者戦績は松本が未勝利1敗1分、川本は未勝利1敗。共に昨年12/24アゼリア興行以来の実戦。 1R。両者攻撃偏重、ガチャガチャした印象の乱打戦。共に精度の高くない連打を放ちながらもヒットを奪い合っていたが、その流れの中で川本の連打がクリーンヒッ…

第1部第1試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)4回戦/○柴田匡俊[大鵬](判定3−0)梶本和人[ウォズ]●

両者戦績は柴田2勝(1KO)3敗4分、梶本2勝(2KO)1敗。柴田は昨年末の試合で1RKO勝利。規定ではB級昇格の資格を得ているが、敢えて4回戦への出場を選択。梶本は今年2月に初敗北を喫したが、早い立ち直りでの再起戦。 1R。中間距離、梶本がジャブを…

第1部・ドラマチックボクシングCHAMPION'S ROAD(大鵬ジム・大阪帝拳ジム共催)

IMPホールで定期的に興行を打っている大鵬ジム。今年はこれが最初の主催興行となる。メインは昨夏に日本タイトル奪取に失敗した健文トーレスの再起戦。今回から「エスプロシボ」と名乗っていたリングネームを、格闘技界のトップ選手にちなんで“KID”に改名…

IMPホール2日連続昼夜興行・初日

昨年のGWは5月当初に「アゼリア大正2日連続昼夜興行(しかも若手主体)」という過酷な日程があったが、今年も4月の29・30の両日にIMPホールで昼夜興行が行われる。今年は在阪ジムの自主興行が主体でA級の試合も多く、また会場も交通至便とあって昨年ほ…