駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第14試合・Sライト級4回戦/●瀬戸口洋[金沢](3R2分37秒TKO)張飛[明石]○

両者戦績は瀬戸口1勝(0KO)2敗、念願の初勝利を機に竹内幹雄から改名した「張飛」は1勝(0KO)4敗の戦績。
1R。両者足を使いながらジャブ、ストレート、フックとロングレンジからパンチを打ち合う展開。張飛が断続的に打ち勝つシーンを作るが決定打乏しく小差の範囲。
2R。瀬戸口がラウンド序盤にジャブ、ストレートで先制したが、張飛が徐々にヒットを奪い返していって、最終的には互角以上にまとめる。このラウンドも、共に遠距離から長いリーチを活かした戦い方だが、ハンドスピードや技術は平凡。
3R。瀬戸口の動きがやや鈍り、それに乗じて張飛が終始攻め立てて優勢確保。最後はダメージを蓄積させてコーナーに詰め、更に連打を浴びせた所で瀬戸口陣営からタオルが投入されTKO決着。
張飛が前回の初勝利に引き続き、今度は初のKO勝利で新人王戦1勝を挙げた。勝てる時は何をどうしても勝てるものである。今日はワン・ツー中心の攻めを的確にヒットに繋げ、最後は一方的な優勢に持っていった。長所のアグレッシブさが良い方向に出たようだ。しかし技術的にはまだまだこれからで、地力的には4回戦でも平凡な部類。
瀬戸口は相変わらずのガードの低さ。劣勢を誤魔化すようなパフォーマンスに走るなど、やや見苦しい場面もあった。気持ちが空回りしたような形で、もっと精神的な渋太さが欲しい。