第２部第９試合・Ｓフライ級４回戦／○小林歩[明石]（判定３−０）三浦章吾[神拳阪神]●

両者戦績は小林１勝(1KO)１敗２分、三浦１勝(1KO)２敗。
１Ｒ。ショートレンジ打撃戦。小林は持ち前の堅守で被弾防ぎつつ顔面への攻撃でヒット数で優勢。しかし三浦も左右ボディでヒット奪って互角近くに健闘する。
２Ｒ。密着しての乱打戦。三浦はボディへ、小林は顔面へフック、アッパーを突き上げる。小林が三浦の顔面跳ね上げるシーンが目立つが、三浦のボディブローも重く突き刺さり、小林の動きを止めるシーンもあった。
３Ｒ。小林が攻守兼用のステップ使いつつ、三浦の顔面を跳ね上げるクリーンヒットを連発する。三浦はＴＫＯ寸前の窮地に立たされるが、やがて猛烈に抵抗。ラウンド終盤には手数で遂に優勢に立ち、ボディへのクリーンヒットで小林を効かせて接戦にまで持ち込む。
４Ｒ。壮絶な乱打戦。両者豪快な強打に連打を放ちあう派手な展開に会場は大盛り上がり。三浦は渋太い抵抗も見せたが、見栄えの悪い打たれ方が目立った。これではジャッジを味方につけられない。
公式判定は洲鎌40-36、半田40-37、宮崎39-37の３−０で小林。駒木の採点は「Ａ」40-36「Ｂ」40-38で小林優勢。
両者気合の入った、そしてクラス相応の技術も感じさせる打撃戦。小林が攻守兼備の強みを活かし、各ラウンドで数的優勢を確保してポイントアウト。４回戦上位級の地力を感じさせる。
三浦はボディブローの迫力はなかなかだったが、顔面打ちが今イチで、更に相変わらずのガード低い守りが尾を引いた。相手のクリーンヒット振りを際立たせるような打たれ方も良くない。