駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-11-03から1日間の記事一覧

興行全体の総括

西日本勢は6勝5敗と、地元開催にしては厳しい成績。いきなり大将格の高梨を失い、他にも際どい試合を落とすなど、ここに来て今年の西日本勢の層の薄さが成績に現れる形となってしまった。 しかし西軍全体を俯瞰すると、各地区の“穴”を他地区の強豪がそれぞ…

三賞表彰

MVP 森川真一郎[西日本・高砂・Sフライ級] 技能賞 吉野典秀[西日本・進光・Sフェザー級] 敢闘賞 菊地永太[西日本・真正・Sバンタム級] 後半戦のKOラッシュで、受賞者が全く読めない混沌とした状況だったが、西日本のMVP&技能賞コンビが連続受賞…

第11試合・ウェルター級4回戦/○小林勇介[仲里ATSUMI](2R0分54秒KO)村井伸行[大一スペースK]●

両者戦績は小林3勝(2KO)無敗、中日本代表の村井は5勝(4KO)無敗1分。 1R。試合開始早々、村井は圧力をかけようとするが、小林は右ストレートで迎撃していきなりのノックダウン。その後は互いに距離を取って牽制気味の攻防。村井は強引に仕掛けてもみたが…

第10試合・Sライト級4回戦/○瀧波大佑[千里馬神戸](1R2分23秒KO)大崎宗人[三松スポーツ]●

両者戦績は瀧波5勝(4KO)2敗、西部日本代表の大崎は3勝(1KO)1敗のサウスポー。 1R。大崎は動きスローでパンチも軽く、地区新人王に相応しい地力とは? 瀧波はじっくりと様子を見て相手の力量を悟ると、攻めに転じて右ストレートでノックダウン。再開後…

第9試合・ライト級4回戦/●人見真太郎[大鵬](2R1分30秒TKO)浦秀晃[竹原]○

両者戦績は人見3勝(2KO)3敗1分、西部日本代表の浦は5勝(2KO)1敗。 1R。浦は今日もオーバーハンドフック連発。距離、展開構い無しのパワープレイで終始攻勢。今日は離れた距離でボクシングをする余裕のある人見も鋭く反撃するが、コーナー際で猛攻浴び…

第8試合・Sフェザー級4回戦/○吉野典秀[進光](2R1分52秒KO)吉田宗平[都城レオS]●

両者戦績は吉野5勝(0KO)無敗1分、西部日本代表の吉田は3勝(0KO)1敗のサウスポー。 1R。吉田は早々にラッシュ敢行。精度は今一つだがハンドスピード、回転力はあってなかなかの迫力。しかし吉野はすぐにこれを見切り、出入り激しく動いて捌きながらの右…

第7試合・フェザー級5回戦/▲中野利保[ウォズ](判定1−1渡部勝者扱い)渡辺巧[中日]△

両者戦績はサウスポーの中野が4勝(2KO)1敗1分、中日本代表の渡辺が7勝(6KO)2敗。 1R。中野はロープを背とってカウンター狙い。渡辺は圧力かけつつ強引に打ち込んで先制。渡辺はガード低く、パンチは力任せだがパワフル。中野は1発有効打決めて意地見…

第6試合・Sバンタム級5回戦/○菊地永太[真正](2R2分37秒KO)池原龍次[琉球]●

両者戦績は菊地が5勝(1KO)1敗3分、西部日本代表の池原が5勝(1KO)無敗1分。 1R。菊地はダッキングと得意の速射砲で手数を稼ぐ。池原は鉄壁ガードで被弾を許さず、カウンターの右ストレート、左フックで強打を決める。手数では見劣るが、動きの一挙手一…

第5試合・バンタム級5回戦/▲大前健太[クラトキ](判定1−1越智勝者扱い)越智大輔[ビッグアーム]△

両者戦績はサウスポーの大前が5勝(1KO)1敗2分、西部日本代表の越智は6勝(1KO)1敗1分。 1R。越智が飛び込んでいくような、アグレッシブさ溢れる大振り連打で圧力攻勢。大前はジャブ、アッパーでカウンター狙うがやや後手。越智は右連打など豪快な攻撃…

第4試合・Sフライ級5回戦/○森川真一郎[高砂](2R2分55秒TKO)坂光輝[松田]●

両者戦績は森川5勝(4KO)無敗1分、中日本代表の坂は5勝(2KO)1敗1分。 1R。森川はワン・ツーや逆ワン・ツー気味の右→左フック、右アッパーなどでヒット、有効打連発。坂も果敢にワン・ツーで攻め立てる。森川はやや攻めに逸って被弾も多いが、坂のパン…

第3試合・フライ級5回戦/○加藤毅[ヨシヤマ](判定2−1)田中飛依[緑]●

両者戦績は加藤6勝(1KO)2敗3分、田中5勝(1KO)無敗。 1R。ミドルレンジの打撃戦。田中がワン・ツー、ジャブ連打中心に手数を出すが、加藤は堅実なブロックで対処し左フックを明確に当てて僅かにリードか。手足のスピードは互角で接戦ムード。 2R。シ…

第2試合・Lフライ級4回戦/●大西一生[姫路木下](判定0−3)川本祐太[中内]○

両者戦績はサウスポーの大西3勝(0KO)1敗、西部日本代表の川本は4勝(2KO)2敗1分。 1R。川本がアグレッシブに仕掛ける。大西もこれに応えて断続的な乱打戦。打ち合いになると精度の差で川本がリードするが、全体的にやや粗い印象の残るラウンド。 2R…

第1試合・ミニマム級4回戦/●高梨竜平[高砂](判定1−2)立松誠[畑中]○

両者戦績は高梨4勝(2KO)無敗、中日本代表の立松は3勝(1KO)無敗。 1R。立松が先手。距離を詰めてクロスレンジからアグレッシブに左右の連打でヒット数先行。高梨はラウンド後半から左でヒット多数。左ボディの有効打も決めたが、後手に回った場面も多く、…

今年の新人王戦線も、残るはあと2戦。東日本地区では翌日に地区決勝が行われるが、西軍は3地区の地区新人王によるトーナメントの決勝戦の形で行われる。開催地3地区持ち回りの西軍代表決定戦だが、今年は西日本地区が地元開催権と、決勝シード権を保持し…