駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

08年新人王戦

第12試合・ミドル級5回戦/○田中徹[横浜光](判定3−0)庄司卓司[大星森垣]●

両者戦績は田中4勝(2KO)無敗1分、庄司は5勝(4KO)2敗でサウスポー。 1R。両者豪快な打撃戦。オープニングヒットでいきなり庄司がダウンする荒れた展開も、その庄司もカウンターでクリーンヒット連発。田中が思わずクリンチに逃れるシーンも。田中も立ち…

第11試合・ウェルター級5回戦/○高橋樹延[角海老宝石](判定3−0)小林勇介[仲里ASTUMI]●

両者戦績は高山6勝(1KO)無敗、小林4勝(3KO)無敗。 1R。高山は慎重な仕掛け。カウンター狙いの小林を焦らし、打たせておいてその打ち終わり狙いにフックを叩き込む。小林はラウンド終盤に右で攻勢に出るが左フックをカウンターで喰って尻餅を突く痛恨のダ…

第10試合・Sライト級5回戦/○尹文鉉[ドリーム](判定3−0)瀧波大祐[千里馬神戸]●

両者戦績は尹4勝(1KO)無敗、瀧波6勝(5KO)2敗。 1R。クロス〜ショートレンジ打撃戦。尹の、わざと打たせるスタイルもあって手数とヒットの交換が続く。尹が精度の差だけヒット数で優勢。ラウンド終盤にはコンビネーションを立て続けに浴びせて瀧波は棒立…

第9試合・ライト級5回戦/○細川バレンタイン[宮田](判定3−0)浦秀晃[竹原]●

両者戦績は細川6勝(3KO)1敗3分、浦6勝(3KO)1敗。 1R。断続的に激しい大振りフックが飛び交うスリリングな展開。ハンドスピードで勝る細川が要所で有効打。浦はジャブの差し合いでは有利だが、要所を抑えることができずに微妙。 2R。このラウンドも…

第8試合・Sフェザー級5回戦/●阿部隆臣[新日本大宮](判定0−3)吉野典秀[進光]○

両者戦績は阿部8勝(1KO)1敗1分、吉野6勝(1KO)無敗1分。 1R。東西スピードスター決戦の開幕。両者反射神経鋭く、相手のハンドスピード鋭い連打を互いに捌きあう。吉野が先手でボディにヒットを奪うと、スピードのベクトルを前へ向けて攻勢点を稼ぐ。 …

第7試合・フェザー級5回戦/○斉藤司[三谷大和S](判定3−0)渡辺巧[中日]●

両者戦績は斉藤6勝(4KO)無敗、渡辺7勝(6KO)2敗1分。 1R。渡辺がアグレッシブに攻めるが、斉藤は鉄壁のガード。手数不利ながらも強烈な左カウンターをクリーンヒットしてダメージ量でリード。渡辺もヒットを上下に散らし、数でアピールするが? 2R。…

第6試合・Sバンタム級5回戦/○中村幸裕[ピューマ渡久地](判定3−0)菊地永太[真正]●

両者戦績は中村7勝(4KO)無敗1分、菊地6勝(2KO)1敗3分。 1R。中村の激烈な圧力全開。菊地は距離を簡単に潰されて厳しい展開に。中村は下がりながらの左を上手く当ててヒット数でもリードし、このラウンドはガッチリとポイントキープ。 2R。中村、今…

第5試合・バンタム級5回戦/○古橋大輔[ピューマ渡久地](判定3−0)越智大輔[ビッグアーム]●

両者戦績は古橋7勝(1KO)無敗、越智6勝(1KO)1敗2分。 1R。越智がアグレッシブに仕掛け、カウンターのヒットを連発して先制。クロスレンジでの揉み合いになるが、ここでも越智が互角以上に立ち回ってヒット・手数で優勢。古橋はややガードが甘い。 2R…

第4試合・Sフライ級5回戦/○藤原陽介[ドリーム](判定2−1)森川真一郎[高砂]●

両者戦績は藤原7勝(3KO)無敗、森川6勝(5KO)無敗1分。 1R。牽制気味にロングレンジの攻防。森川は左アッパーで先制するが、その後は藤原のジャブなど軽打が目立つ。森川は手数が欲しい。 2R。このラウンドも牽制中心。スピードとジャブで主導権を握っ…

第3試合・フライ級5回戦/○安西政人[ワールドスポーツ](判定3−0)加藤毅[ヨシヤマ]●

両者戦績は安西7勝(3KO)無敗、加藤7勝(1KO)2敗3分。 1R。ショート〜クロスレンジ中心の攻防。安西はアグレッシブに強打中心の組み立て。堅守の加藤が捌くが、左カウンターに頼った反撃は単発気味でどうか。 2R。加藤はガッチリとガードを固めて右の…

第2試合・Lフライ級5回戦/○青野弘志[角海老宝石](判定3−0)川本祐太[中内]●

両者戦績は青野6勝(3KO)無敗のサウスポー、川本は5勝(2KO)2敗1分。 1R。川本がラウンド序盤、右ショートと左フックで先制も威力は弱い。青野も後半に入るとフック中心に強打でアピール。川本はもう少し迫力が欲しい。 2R。青野が強い左右フックで有…

第1試合・ミニマム級5回戦/○鬼ヶ島竜[三谷大和S](判定2−1)立松誠[畑中]●

両者戦績は鬼ヶ島7勝(3KO)2敗、立松4勝(1KO)無敗。 1R。激しい乱打戦でスタート。立松は細かい連打にアッパーも交え、ヒット数で上位。鬼ヶ島は左ボディで右カウンターで立松を後退させる場面あり、パンチ力と攻勢点でアピール。互角の形勢。 2R。こ…

三賞表彰

MVP 森川真一郎[西日本・高砂・Sフライ級] 技能賞 吉野典秀[西日本・進光・Sフェザー級] 敢闘賞 菊地永太[西日本・真正・Sバンタム級] 後半戦のKOラッシュで、受賞者が全く読めない混沌とした状況だったが、西日本のMVP&技能賞コンビが連続受賞…

第11試合・ウェルター級4回戦/○小林勇介[仲里ATSUMI](2R0分54秒KO)村井伸行[大一スペースK]●

両者戦績は小林3勝(2KO)無敗、中日本代表の村井は5勝(4KO)無敗1分。 1R。試合開始早々、村井は圧力をかけようとするが、小林は右ストレートで迎撃していきなりのノックダウン。その後は互いに距離を取って牽制気味の攻防。村井は強引に仕掛けてもみたが…

第10試合・Sライト級4回戦/○瀧波大佑[千里馬神戸](1R2分23秒KO)大崎宗人[三松スポーツ]●

両者戦績は瀧波5勝(4KO)2敗、西部日本代表の大崎は3勝(1KO)1敗のサウスポー。 1R。大崎は動きスローでパンチも軽く、地区新人王に相応しい地力とは? 瀧波はじっくりと様子を見て相手の力量を悟ると、攻めに転じて右ストレートでノックダウン。再開後…

第9試合・ライト級4回戦/●人見真太郎[大鵬](2R1分30秒TKO)浦秀晃[竹原]○

両者戦績は人見3勝(2KO)3敗1分、西部日本代表の浦は5勝(2KO)1敗。 1R。浦は今日もオーバーハンドフック連発。距離、展開構い無しのパワープレイで終始攻勢。今日は離れた距離でボクシングをする余裕のある人見も鋭く反撃するが、コーナー際で猛攻浴び…

第8試合・Sフェザー級4回戦/○吉野典秀[進光](2R1分52秒KO)吉田宗平[都城レオS]●

両者戦績は吉野5勝(0KO)無敗1分、西部日本代表の吉田は3勝(0KO)1敗のサウスポー。 1R。吉田は早々にラッシュ敢行。精度は今一つだがハンドスピード、回転力はあってなかなかの迫力。しかし吉野はすぐにこれを見切り、出入り激しく動いて捌きながらの右…

第7試合・フェザー級5回戦/▲中野利保[ウォズ](判定1−1渡部勝者扱い)渡辺巧[中日]△

両者戦績はサウスポーの中野が4勝(2KO)1敗1分、中日本代表の渡辺が7勝(6KO)2敗。 1R。中野はロープを背とってカウンター狙い。渡辺は圧力かけつつ強引に打ち込んで先制。渡辺はガード低く、パンチは力任せだがパワフル。中野は1発有効打決めて意地見…

第6試合・Sバンタム級5回戦/○菊地永太[真正](2R2分37秒KO)池原龍次[琉球]●

両者戦績は菊地が5勝(1KO)1敗3分、西部日本代表の池原が5勝(1KO)無敗1分。 1R。菊地はダッキングと得意の速射砲で手数を稼ぐ。池原は鉄壁ガードで被弾を許さず、カウンターの右ストレート、左フックで強打を決める。手数では見劣るが、動きの一挙手一…

第5試合・バンタム級5回戦/▲大前健太[クラトキ](判定1−1越智勝者扱い)越智大輔[ビッグアーム]△

両者戦績はサウスポーの大前が5勝(1KO)1敗2分、西部日本代表の越智は6勝(1KO)1敗1分。 1R。越智が飛び込んでいくような、アグレッシブさ溢れる大振り連打で圧力攻勢。大前はジャブ、アッパーでカウンター狙うがやや後手。越智は右連打など豪快な攻撃…

第4試合・Sフライ級5回戦/○森川真一郎[高砂](2R2分55秒TKO)坂光輝[松田]●

両者戦績は森川5勝(4KO)無敗1分、中日本代表の坂は5勝(2KO)1敗1分。 1R。森川はワン・ツーや逆ワン・ツー気味の右→左フック、右アッパーなどでヒット、有効打連発。坂も果敢にワン・ツーで攻め立てる。森川はやや攻めに逸って被弾も多いが、坂のパン…

第3試合・フライ級5回戦/○加藤毅[ヨシヤマ](判定2−1)田中飛依[緑]●

両者戦績は加藤6勝(1KO)2敗3分、田中5勝(1KO)無敗。 1R。ミドルレンジの打撃戦。田中がワン・ツー、ジャブ連打中心に手数を出すが、加藤は堅実なブロックで対処し左フックを明確に当てて僅かにリードか。手足のスピードは互角で接戦ムード。 2R。シ…

第2試合・Lフライ級4回戦/●大西一生[姫路木下](判定0−3)川本祐太[中内]○

両者戦績はサウスポーの大西3勝(0KO)1敗、西部日本代表の川本は4勝(2KO)2敗1分。 1R。川本がアグレッシブに仕掛ける。大西もこれに応えて断続的な乱打戦。打ち合いになると精度の差で川本がリードするが、全体的にやや粗い印象の残るラウンド。 2R…

第1試合・ミニマム級4回戦/●高梨竜平[高砂](判定1−2)立松誠[畑中]○

両者戦績は高梨4勝(2KO)無敗、中日本代表の立松は3勝(1KO)無敗。 1R。立松が先手。距離を詰めてクロスレンジからアグレッシブに左右の連打でヒット数先行。高梨はラウンド後半から左でヒット多数。左ボディの有効打も決めたが、後手に回った場面も多く、…

三賞表彰

MVP 森川真一郎[高砂・フライ級] 技能賞 吉野典秀[進光・Sフェザー級] 敢闘賞 小林勇介[仲里ATSUMI・ウェルター級] KO決着が2試合のみ&ドロー判定連発では選択の余地が無かったとも言えるが、概ね妥当な人選だろう。一番目立った選手がMVPを獲り…

第12試合・ミドル級4回戦/●下野喜道[ホワイトフォックス](判定0−3)庄司卓司[大星森垣]○

両者戦績は下野が2勝(1KO)1敗、庄司4勝(4KO)2敗。両者ともサウスポー。 1R。ミドル級らしいゴツゴツとした乱打戦が断続的に発生。この場面では互角だったが、その打ち合いの合間に庄司は右のジャブ、フックを効果的に決めている。 2R。一進一退の重…

第11試合・ウェルター級4回戦/○小林勇介[仲里ATSUMI](2R1分51秒KO)川口将也[尼崎亀谷]●

両者ともこのトーナメントでデビューしたルーキー同士の対決。小林は2勝(1KO)無敗、川口は2勝(2KO)無敗の戦績。 1R。小林はロープを背負い、伝いながらの迎撃狙い。前回のチグハグな内容からの反省が活きたか、今日は冷静な狙い撃ち。川口は圧力をかけて…

第10試合・Sライト級4回戦/●松本泰知[仲里ATSUMI](判定0−3)瀧波大佑[千里馬神戸]○

両者戦績はサウスポーの松本が3勝(0KO)2敗1分、瀧波4勝(4KO)2敗。 1R。松本はガードを下げて間合いを取りながら1発狙いの省エネ戦法。瀧波は圧力かけつつワン・ツー気味の連打で先制のヒットも、その後は戦果乏しい内容。ローブローなどラフプレイも…

第9試合・ライト級4回戦/▲柳瀬達也[エディ](判定1−0人見勝者扱い)人見真太郎[大鵬]△

両者戦績はサウスポーの柳瀬が2勝(0KO)無敗、人見は3勝(2KO)3敗。 1R。柳瀬は強引に出て強振。しかし強引過ぎて前にのめり過ぎクリンチの多い展開。ヒット数も少なく攻勢点か、乱暴な突進か微妙な所。人見はクロスレンジ戦の不得手解消されず手が全く出…

第8試合・Sフェザー級5回戦/○吉野典秀[進光](判定3−0)福岡孝太[明石]●

両者戦績は吉野4勝(0KO)無敗1分、福岡4勝(3KO)無敗。 1R。吉野はスピードを前面に押し出したファイト。右ストレートを効果的に挟みつつ、福岡の圧力攻勢も俊敏な身のこなしと足捌きで際どく凌いでゆく。福岡も距離を詰めて手を出し続け、ガードの上への…