駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第11試合・ウェルター級5回戦/○高橋樹延[角海老宝石](判定3−0)小林勇介[仲里ASTUMI]●

両者戦績は高山6勝(1KO)無敗、小林4勝(3KO)無敗。
1R。高山は慎重な仕掛け。カウンター狙いの小林を焦らし、打たせておいてその打ち終わり狙いにフックを叩き込む。小林はラウンド終盤に右で攻勢に出るが左フックをカウンターで喰って尻餅を突く痛恨のダウン。
2R。高山は研究してきたか、小林の出方を見切って飛び込みざまのフック連打。右ストレートのクリーンヒットも追加して大差優勢。小林は右にこだわるが、ジャブ無しでは照準も合わせられない。
3R。木庭や足はややディフェンス重視にシフト。左も出してヒット、手数を稼ぐが高山の攻勢を捌き切れない。被弾も目立ち劣勢ムード。小林は右を当てたいが、完全に警戒されておりクリーンヒットが奪えない。
4R。小林は必死の右狙いも高山のガードが固い。逆に高山の右フックが次々とヒットし、小林大ピンチ。小林は経験不足がモロに出ていて、ピンチに陥ること事態が想定の範囲外といった感。
5R。小林はややアグレッシブに出るが、ここでも右にこだわり過ぎ。高山は難なくブロックし、要所で右を浴びせてポイントアウト狙いを全うする。
高山が研究の成果か、小林の出方に合わせてキッチリと5R試合を作った。ノックダウンもあって、文句無しの完勝。
小林はキャリア不足。策尽きてからの工夫が見られなかった。左ジャブ、それからカウンター狙いに頼らなくても済む自分の試合スタイルを覚えねば。
公式判定は福地50-45、安部50-45、浦谷50-46の3−0で高山。駒木の採点は「A」50-44「B」50-46で高橋優勢。