第12試合・ミドル級４回戦／●下野喜道[ホワイトフォックス]（判定０−３）庄司卓司[大星森垣]○

両者戦績は下野が２勝(1KO)１敗、庄司４勝(4KO)２敗。両者ともサウスポー。
１Ｒ。ミドル級らしいゴツゴツとした乱打戦が断続的に発生。この場面では互角だったが、その打ち合いの合間に庄司は右のジャブ、フックを効果的に決めている。
２Ｒ。一進一退の重厚な打撃戦。手数、ヒット、ダメージとも互角で、採点の難しいラウンド。
３Ｒ。距離を開いた庄司が主導権を意識しつつ、右のジャブとフックでヒットを稼ぐ。下野は守勢から抜ける切っ掛けを掴めず、終了ゴング前に漸く１発入れが決め手不足。
４Ｒ。ミドルレンジのストレート合戦で優勢に立った庄司がクリーンヒットを追加してKO勝ちの大チャンス。下野は体力切れでクリンチを挟みつつ、苦しい抵抗に留まる。
公式判定は川上40-37、半田40-37、宮崎39-38の３−０で庄司。駒木の採点は「Ａ」39-37「Ｂ」40-38で庄司優勢。
ミドル級らしい重厚な打撃戦を制した庄司が判定勝ち。今日は大人びたボクシングでキャリアの違いを見せつけた形。こういう試合運びが出来るようになれば６回戦でも。
下野も打ち合いではほぼ互角の大健闘を見せたが、主導権争いや右のジャブの使い方では明らかに差があった。４Ｒに痛打を浴びた時点で万事休す。