駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-08-30から1日間の記事一覧

興行全体の総括

ミもフタも無い言い方をすれば、良くも悪くもほぼ想定内の内容と結果に収まったという感じ。全日本決勝へ向けての展望は未だ見えて来ず、11月の西軍代表戦で“追試”という事になるだろう。 個人的に期待以上のパフォーマンスを見せてくれたのは、技能賞を獲っ…

三賞表彰

MVP 森川真一郎[高砂・フライ級] 技能賞 吉野典秀[進光・Sフェザー級] 敢闘賞 小林勇介[仲里ATSUMI・ウェルター級] KO決着が2試合のみ&ドロー判定連発では選択の余地が無かったとも言えるが、概ね妥当な人選だろう。一番目立った選手がMVPを獲り…

第12試合・ミドル級4回戦/●下野喜道[ホワイトフォックス](判定0−3)庄司卓司[大星森垣]○

両者戦績は下野が2勝(1KO)1敗、庄司4勝(4KO)2敗。両者ともサウスポー。 1R。ミドル級らしいゴツゴツとした乱打戦が断続的に発生。この場面では互角だったが、その打ち合いの合間に庄司は右のジャブ、フックを効果的に決めている。 2R。一進一退の重…

第11試合・ウェルター級4回戦/○小林勇介[仲里ATSUMI](2R1分51秒KO)川口将也[尼崎亀谷]●

両者ともこのトーナメントでデビューしたルーキー同士の対決。小林は2勝(1KO)無敗、川口は2勝(2KO)無敗の戦績。 1R。小林はロープを背負い、伝いながらの迎撃狙い。前回のチグハグな内容からの反省が活きたか、今日は冷静な狙い撃ち。川口は圧力をかけて…

第10試合・Sライト級4回戦/●松本泰知[仲里ATSUMI](判定0−3)瀧波大佑[千里馬神戸]○

両者戦績はサウスポーの松本が3勝(0KO)2敗1分、瀧波4勝(4KO)2敗。 1R。松本はガードを下げて間合いを取りながら1発狙いの省エネ戦法。瀧波は圧力かけつつワン・ツー気味の連打で先制のヒットも、その後は戦果乏しい内容。ローブローなどラフプレイも…

第9試合・ライト級4回戦/▲柳瀬達也[エディ](判定1−0人見勝者扱い)人見真太郎[大鵬]△

両者戦績はサウスポーの柳瀬が2勝(0KO)無敗、人見は3勝(2KO)3敗。 1R。柳瀬は強引に出て強振。しかし強引過ぎて前にのめり過ぎクリンチの多い展開。ヒット数も少なく攻勢点か、乱暴な突進か微妙な所。人見はクロスレンジ戦の不得手解消されず手が全く出…

第8試合・Sフェザー級5回戦/○吉野典秀[進光](判定3−0)福岡孝太[明石]●

両者戦績は吉野4勝(0KO)無敗1分、福岡4勝(3KO)無敗。 1R。吉野はスピードを前面に押し出したファイト。右ストレートを効果的に挟みつつ、福岡の圧力攻勢も俊敏な身のこなしと足捌きで際どく凌いでゆく。福岡も距離を詰めて手を出し続け、ガードの上への…

第7試合・フェザー級5回戦/△中野利保[ウォズ](4R2分19秒負傷判定1−0中野勝者扱い)大堀晃司[井岡]▲

両者戦績は、サウスポーの中野が4勝(2KO)1敗、大堀が5勝(3KO)1敗。 1R。中野は、大堀が強引に迫る所で右フックを迎撃する作戦が大当たり。ラウンド前半こそ守勢が目立ったが、大堀が失速した後半には主導権握り、強打で圧倒。ヒットを量産して大差優勢…

第6試合・Sバンタム級5回戦/▲佐藤裕樹[ハラダ](判定1−1菊地勝者扱い)菊地永太[真正]△

両者戦績は佐藤6勝(1KO)4敗4分、菊地5勝(1KO)1敗2分。 1R。菊地はアグレッシブに左中心の手数攻めも、佐藤はこれを初手から見切って鉄壁のガード。逆に左アッパー中心に右ストレートなども交え、自分だけ明確なヒットを連発して大差優勢。 2R。シ…

第5試合・バンタム級4回戦/○大前健太[クラトキ](判定3−0)高野誠三[明石]●

両者戦績はサウスポーの大前が4勝(1KO)1敗2分、高野2勝(1KO)無敗1分。 1R。高野はドッシリと構えて教科書通りの攻守。右ストレートで有効打、ヒット。大前はアグレッシブに攻めたいが、守備が機能せず、受身に回りつつの反撃は苦し紛れの印象も。 2…

第4試合・Sフライ級4回戦/○森川真一郎[高砂](1R2分17秒KO)山崎浩一[明石]●

両者戦績は森川4勝(3KO)無敗1分、サウスポーの山崎は2勝(1KO)1敗1無効試合。 1R。森川は慎重に距離を開けてから、左フック起点の連打で様子を窺う。山崎もストレートを当てて一矢報いるが、低いガードと守備意識の低さは相変わらず。森川に左→右→左の…

第3試合・フライ級5回戦/▲中村優一[正拳](判定1−1加藤勝者扱い)加藤毅[ヨシヤマ]△

両者戦績は中村5勝(4KO)1敗1分、加藤6勝(1KO)2敗1分。 1R。中村はスピードを活かしたヒット&アウェイで完全に主導権確保。ワン・ツー中心の攻撃はヒット数こそ少ないものの、手数では圧倒的。加藤は中村の強打を警戒しすぎか、自分のペースを見失っ…

第2試合・Lフライ級4回戦/●小金丸憲友[進光](判定1−2)大西一生[姫路木下]○

両者戦績は小金丸3勝(3KO)3敗1分、サウスポーの大西は2勝(0KO)1敗。 1R。小金丸が先手。前へ出てテレフォン気味ながらも左右ショートを打ち込む。大西はクロスレンジになるタイミングに合わせてショート連打をまとめる作戦だが不発。小金丸が主導権支…

第1試合・ミニマム級5回戦/○高梨竜平[高砂](濱口棄権により不戦勝)濱口直哉[金沢]●

注目されていたカードだったが、濱口の棄権により試合キャンセル。高梨は前日計量をパスし、西日本新人王に認定された。

西日本新人王戦決勝(西日本協会主催)

3月に開幕した今年の新人王戦線も、いよいよ佳境の地区決勝。今年は地区対抗戦シリーズで西日本がシード枠の当たり年のため、これが西軍代表決定戦のセミファイナルを兼ねる事になる。 今年も会場には各ジムの首脳・チーフトレーナークラスが大集結。非番の…