駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第7試合・フェザー級5回戦/△中野利保[ウォズ](4R2分19秒負傷判定1−0中野勝者扱い)大堀晃司[井岡]▲

両者戦績は、サウスポーの中野が4勝(2KO)1敗、大堀が5勝(3KO)1敗。
1R。中野は、大堀が強引に迫る所で右フックを迎撃する作戦が大当たり。ラウンド前半こそ守勢が目立ったが、大堀が失速した後半には主導権握り、強打で圧倒。ヒットを量産して大差優勢。
2R。大堀のアグレッシブな強打攻め。しかし中野はスピード優位で余裕持って捌く。左右のフックとストレートでここもヒット数大差優勢。大堀の動きは雑になるばかりで、右目蓋をパンチで切って厳しい。
3R。大堀がいきなりの右ストレートクリーンヒットで大チャンス。中野はクリンチに逃れて防戦一方となるが、徐々に主導権を取り戻し、ヒットも連発して逆転を窺う気配に。大堀は左目蓋もバッティングで切って益々苦しい。
4R。同様の展開が続く。大堀の右ストレートも有効打となるが、打ち合いで有利なのは中野。2度のドクターチェックの末、大堀の左目蓋の傷が悪化したという理由で試合打ち切り。負傷判定となった。
4Rまでの採点で争われた公式判定は宮崎39-37(中野支持)、原田38-38、大藤38-38のマジョリティドロー。イーブンとした2副審の優勢点投票も加味した結果、中野が勝者扱いに。駒木の採点は「A」39-37「B」40-37で中野優勢。
中野はヒット数で圧倒したが、下がり気味のスタイルがジャッジに嫌気されたか、かなり辛い判定でドロー勝者扱いに甘んじた。スピード利して主導権を掴み、打ち合いでも先手。少なくとも負けは無い内容だったのだが。
大堀は粘り強くワン・ツー、右ストレートでアグレッシブに攻めたが被弾多く、強引さばかり目立ってしまった。今日は相性の悪さも祟ったか、完敗の内容。