駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-12-02から1日間の記事一覧

興行全体の総括

試合内容だけで見れば、ベストバウトはセミファイナルの石田×松元戦。階級なりの迫力と、階級らしからぬスピード感で時間を忘れる10Rとなった。判定結果が試合内容にまでミソをつけてしまったのが残念でならない。勝った石田は勿論、松元にも今後の更なる活…

第7試合(予備カード2)・Lフライ級4回戦/○中村優一[正拳](4R1分10秒TKO)山中康弘[クラトキ]●

メイン終了後、「最終試合」として予備カードの2試合目が行われた。 両者戦績は、中村はこれがデビュー戦で、山中は5月にデビュー戦をKOで飾って1勝(1KO)無敗。 1R。中間〜ショートレンジの乱打戦。共に精度に欠ける連打中心だが、中村の右ストレートが…

第6試合・WBA世界Sフライ級タイトルマッチ12回戦/○《王者》名城信男[六島](判定3−0)エデュアルド・ガルシア[墨国]《同級13位》●

メインイベントは、今夏劇的な世界奪取を果たした名城信男の初防衛戦。これがデビュー以来始めて名目上格下の選手との対戦、若き王者の新境地は開けるか。 王者・名城は8勝(5KO)無敗の戦績。アマ時代は平凡な戦績に甘んじたが、プロに転向してB級デビュー…

第5試合(予備カード1)・Sフェザー級4回戦/○米澤隆治[奈良六島](判定2−0)大前健太[クラトキ]●

この日は時間調整の予備カードが2試合組まれていた。第3試合が2Rで決着した分の穴埋めに、ここで1試合目が挟み込まれた形。 両者戦績は米澤が未勝利1敗、大前はこの日がデビュー戦。 1R。ガチャガチャした打ち合いから始まったが、やがて大前が乱暴…

第4試合・日本Sウェルター級王座決定戦10回戦/○《日本SW級1位》石田順裕[金沢](判定2−0)松元慎介[進光]《同級5位》●

OPBF&ABCOを加えて三冠地域王者として君臨していた日本王者クレイジー・キムが、防衛戦の過密日程を嫌ってこの王座を返上。これに伴って王座決定戦が開催される事となった。しかし出場予定だった松橋拓二[帝拳]が負傷を理由に出場をキャンセルし、…

第3試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)8回戦/●ユキ・ウォーウィスット[タイ国](2R1分54秒KO)吉澤佑規[ウォズ]○

日本Sフェザー級9位にランクされている吉澤は16勝(6KO)1敗の戦績。03年には全日本新人王も奪取している京都のエース。今年9月には金井晶聡[姫路木下]とのランカー対決を制して、ランキングに良い意味で見合わぬ地力の高さをアピールした。今回は試合を使…

第2試合・Sウェルター級契約ウェイト(67.0kg)6回戦/○細川貴之[六島](判定2−0)バーヌン・サコームシルバ[タイ国]●

細川は9勝(2KO)6敗。05年の新人王戦でウェルター級西軍代表となったが、牛若丸あきべぇ[協栄]に敗れ、年が明けてからも再起に2度失敗して現在泥沼の3連敗中。今日はやや楽な相手を招いたが、何とか良いリスタートを切って年を越したいところ。 対するバ…

第1試合・フライ級4回戦/△吉田雄佑[奈良六島](判定1−0)宮村裕司[神拳阪神]△

両者戦績は吉田2勝(1KO)無敗、宮村2勝(2KO)3敗2分。吉田は4/9、5/27とオープン戦を2勝してから半年振りのリングで、宮村は新人王予選の初戦で橋詰知明[井岡]と当てられ、健闘空しく敗退している。 1R。ショートレンジの打撃戦。吉田が先手を打ってシ…

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(六島・大阪帝拳ジム共催)

今年7月、日本最速タイとなるプロデビュー8戦目での世界王座奪取を達成した名城信男の初防衛戦をメインに据えた、西日本地区では今年最後のビッグマッチ。予備カードを入れて全7試合48Rとは世界戦興行にしては小さめのボリュームだが、セミに日本スーパ…