第９試合・ライト級５回戦／○細川バレンタイン[宮田]（判定３−０）浦秀晃[竹原]●

両者戦績は細川６勝(3KO)１敗３分、浦６勝(3KO)１敗。
１Ｒ。断続的に激しい大振りフックが飛び交うスリリングな展開。ハンドスピードで勝る細川が要所で有効打。浦はジャブの差し合いでは有利だが、要所を抑えることができずに微妙。
２Ｒ。このラウンドもガチャガチャしたビッグパンチ狙い。浦がジャブ起点に左フックなどを決めるが、スピードで勝る細川がヒット＆アウェイを決める場面も。微妙な形勢のラウンド。
３Ｒ。両者早くも消耗してクリンチ、膠着が目立つ。ラウンド前半細川が打ち勝つが、浦が終盤強引に出て、強打を不完全ながら浴びせていった。
４Ｒ。相撲みたいな大膠着戦。細川が何度か打ち逃げする展開も決め手欠く。両者バテバテの有様。
５Ｒ。このラウンドも大膠着戦。浦がやや先手で手数を振るうが、やはり決め手無し。両者疲労困憊で最後の打ち合いでも空振りばかり。大凡戦のまま終了した。
公式判定は福地50-46、浅尾50-47、杉山49-47の３−０で細川。駒木の採点は「Ａ」48-47「Ｂ」49-48で細川優勢。膠着と泥仕合で微差のラウンドが多かったが、公式判定はそれらが軒並み細川に流れている印象。
膠着した展開の中、浦のパワーを正面から受けきった細川がジャッジの心証良くポイントアウト。ただこの大凡戦では勝っても威張れない。
浦は慎重に行き過ぎたか。打ち合いでハンドスピード差の分だけ劣勢だったのも響いた。