駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・Sバンタム級5回戦/○菊地永太[真正](2R2分37秒KO)池原龍次[琉球]●

両者戦績は菊地が5勝(1KO)1敗3分、西部日本代表の池原が5勝(1KO)無敗1分。
1R。菊地はダッキングと得意の速射砲で手数を稼ぐ。池原は鉄壁ガードで被弾を許さず、カウンターの右ストレート、左フックで強打を決める。手数では見劣るが、動きの一挙手一投足に才能を感じさせ、ヒット時の印象も良い。
2R。このラウンドもレベルの高い打撃戦。池原がガードを解いて打ち合いに出た所、菊地の右カウンターがクリーンヒットしてノックダウン。池原は効かされながらも抵抗したが、ロープ際で猛攻を受けてレフェリーストップ。
菊地は1Rに相手のガードに阻まれてヒット数を稼げなかったが、手数を出し続けてチャンスを窺い、2Rで見事なカウンターをズバリ的中。ワンチャンスを見事に活かして会心の一撃で全日本決勝進出を果たした。勝ち運と実力がミックスした勝利。
池原は素質を感じさせる攻守を疲労したが、やや線が細く打たれ脆さも窺えた。全国区で活躍するには左の使い方と、ガードのみならず他のディフェンス技術も磨かねば。