駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第2試合・Sウェルター級契約ウェイト6回戦/●丸野琢哉[守口東郷](2R0分50秒KO)好川大智[大阪帝拳]○

両者戦績は丸野6勝(3KO)4敗、好川5勝(3KO)4敗。丸野は新人王予選3年連続敗退という不名誉を被るも、昨年10月には05年度ウェルター級西軍代表の細川貴之[六島]を相手に、2度のダウンを奪って判定勝ちする殊勲を挙げた。好川は2年連続西日本新人王戦準優勝。しかし昨年12月の再起戦でKO負けを喫しており、早く態勢の立て直しを図りたいところ。
1R。丸野はアグレッシブに中間距離からワン・ツー、右フックで先制。好川も得意の左フックで応戦するが、先手で攻める丸野がヒット数でリード。好川は右フックで反撃も、やはり後手に回って不利。ラウンド終了間際には丸野のワン・ツー連打と好川のフック連打が共にヒットする場面も。
2R。丸野が右フック→左ストレートで仕掛け、好川がフックでこれを迎撃。やがて近距離でのフック合戦に突入するが、これは好川の土俵。豪快な一撃が丸野の顔面を打ち抜き、腰砕けるようなノックダウンで見事なKO勝利。
好川が1Rこそ苦しんだが、持ち前のフック活かしてB級初勝利をKOで飾った。ただ、フック頼みのファイトスタイルが通用するのは6回戦までかも。
丸野はアグレッシブに攻めて主導権を奪ったが、ディフェンスが甘い所がモロに出てしまった。ハンドスピードや精度が不足する欠点は目立たなくなって来たが、被弾しがちなサウスポーのファイターの守備が拙いというのはまさに命取りとなる弱点だろう。