駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第5試合・フライ級契約ウェイト(50.0kg)8回戦/○橘悟朗[エディ](2R1分54秒KO)サクシット・ウォルスラポン[タイ国]●

橘は8勝(1KO)5敗1分の戦績。日本ランカーに挑む事4度、遂に今年2月に岸田直哉[クラトキ]を破って現在日本ミニマム級9位。エディジム選手大量離脱の中、唯一残った生え抜き選手として更に上を目指したいところだが、今回は激戦続きの合間に小休止。タイ人相手のチューンナップ試合で客席のご機嫌を伺う。
対戦相手のサクシットは自称戦績4勝(0KO)2敗1分。今回が初来日である。
1R。橘はアグレッシブにワン・ツーやショート連打で攻勢。サクシットは挑発的な態度を取りつつアッパーを合わせていくなど戦意は高いが、攻守共に粗い。特にガードはボディ打ちに全く対応出来ないなど、国際式ボクシングの技術不足の気配がアリアリ。橘はワン・ツーとボディ連打で手数とヒットを稼いでポイントを確保。
2R。橘はこのラウンドもアグレッシブに攻め立てる。連打で追い回し、アッパー連打をガードさせておいてガラ空きになった顔面へワン・ツーを浴びせて1度目のノックダウン。再開後もすかさずプッシング気味のストレートで2度目のノックダウン。その後も一方的に追い回し、コーナーに詰めた所でレフェリーストップ。
橘がプロ入り後2度目のKO勝ちを飾ったが、今日のような4回戦ボーイ以下の実力の相手では、それにどこまで価値を見出せるか? アグレッシブに攻めまくった事は評価出来るだろうが、日本ランカーにはこの勝利で喜んでもらいたくはない。