第２部・「拳王への道」（正拳ジム・金沢ジム共催）概要＆雑感

夜の部は正拳ジム主催・大阪帝拳＆金沢両ジム提供というスタイルの若手育成興行「拳王への道」。この日は４回戦の出場選手が揃わず、全５試合というやや寂しい構成になってしまった。駒木のような２日間皆勤賞組には程良いバランスだが、この興行だけを観に来た人にとっては少々物足りなさが残るかも知れない。
メインは、奇しくも現日本ミニマム級２位・堀川謙一[ＳＦマキ]に敗れて以来の再起戦となる２人――大洞達馬[金沢]、山脇正輝[大阪帝拳]の両者が再起を賭けて戦うシビアな10回戦。セミ格の６回戦３試合では、４回戦からの叩き上げ組が中心のメンバーがＡ級昇格を目指して、こちらもサバイバルマッチを展開する。小粒なメンバー構成ではあるが、その分“真剣勝負度”で客席にアピールしようという意図も窺える。
ちなみにパンフレットに掲載された選手インタビューは、正拳ジムの担当者が各ジムを直接訪問して回答を採って来たとのこと。ややゴチャついたレイアウトなどに改良の余地は残されているようにも思えるが、試合カード表と広告で埋め尽くされた安易な作りのパンフレットを配る興行が多い中、少しでも内容を充実させようという気持ちは買いたい。