駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・バンタム級4回戦/○岡正樹[SFマキ](3R2分22秒TKO)辻松邦哲[エディ]●

岡は1勝(1KO)4敗1分の戦績で、今期新人王戦では4/2に勇元肇と対戦して1−1ドロー敗者扱い(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050402#p1)。勇元得意の泥仕合にハメられて自分の試合が出来なかったが、戦績ほど弱い選手ではないはずだ。
辻松は5/1の3戦目(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050501#p3)でデビュー戦の相手に貫禄のフルマーク判定勝ち。3勝(1KO)無敗の戦績は目を引くが、ここまで随分軽い相手と戦っており、こちらも成績を鵜呑みに出来ない所もある。
1Rから辻松は積極的にワン・ツー主体に仕掛けていくが、岡はこれを堅くガードして、カウンターや打ち終わりの隙を狙って左右のフックをビシビシと当てていって優勢を築く。2Rの序盤には、岡が連打でやや強引に辻松を薙ぎ倒すダウンを奪う場面も。ダメージ浅く戦線復帰した辻松は、岡に的を絞らせないように足を使うボクシングに切り替るも効果は限定的で、岡のストレート、ショートアッパー・フックを浴びる一方で、自らのラッシュは有効打に繋がらない。そして3R終盤、岡がアッパーから左フックをクリーンヒットさせると、「勝負あり」と見た大黒レフェリーが割って入ってTKOを宣告した。
戦績で劣るも、踏んできた場数と経験の密度で勝る岡の快勝。今の力量ならキャリア10戦を迎える頃には6回戦昇格を果たせるのではないか。辻松はこれまでヌルい相手と戦ってきたツケを払わされた格好。もっと総合的に力をつけて来なければ、今後も4回戦中・上位クラスの相手には苦戦を免れまい。