駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第11試合・ウェルター級4回戦/●大原里史[金沢](3R2分39秒TKO)水本昌寛[井岡」○

両者戦績は大原3勝(1KO)2敗、水本4勝(0KO)無敗。
1R。大原は低いガードでボディワークがやたらと大きく、必要以上に動いているという印象。それでも素軽くジャブ、ストレートを放っていくが、水本は冷静にこれを捌いてジャブ、ボディフック、ストレートと浴びせて逆に攻勢。ヒット数では水本優位。
2R。大原がパワーを利して攻勢に出る。相変わらずのオーバーアクションで効率の良くない攻守だが、コーナーに詰めて攻勢に出る場面も。ラウンド後半から水本はボディ中心にダメージブローを連発し、終了ゴング前には4連打を見舞って大きなヤマを作る。
3R。明らかに動きが落ちた大原に対し、水本は左ボディ中心に自在の攻め。ヒット数で大差を築き、最後は左ボディ→ショートワン・ツー→ロープに詰めてラッシュ……という流れるような猛攻。大原陣営からタオルが投入されてTKO裁定となった。
水本がこの相手関係なりの地力優位を明確に示しつつ完勝。今日は苦手にしていた接近戦でもそれなりに対応し、パンチの精度難も解消されていた。今日のデキなら西軍代表までは辿り着けそう。
大原はボディワークもコンビネーションも、見た目の派手さの割に的確さを欠いた感。ボディを効かされ、明らかに失速した3Rに沈没した。