駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第5試合・フェザー級6回戦/○上谷雄太[井岡](2R1分46秒TKO)ブルース・リー・トーセーンティエンノーイ[タイ]●

両者戦績は上谷3勝(1KO)無敗、ブルースは6勝(2KO)7敗の自称戦績。上谷はアマで高校選抜優勝の実績を持つ。ここまで3試合を4回戦でこなし、今回から6回戦で本格的始動。ブルースは今回が来日3試合目。前回4/24にはA級選手の稲村健太郎[国際]に5RTKOを挙げており、油断ならない地力の持ち主。
1R。ブルースはベタ足で亀田兄弟ばりのガードと強打攻勢。戦果は乏しいが迫力は十分で本気モード。上谷は足を使いつつボディブロー、アッパー、ジャブと手数豊富に攻めて数的優勢を確保。
2R。ラウンド序盤から上谷がボディブロー、アッパーでヒットを稼いで優勢。ブルースは大振りのボディフックで抵抗するが、上谷は左フックをクリーンヒットして、更に連打をまとめる猛攻でブルースの腰がガクンと落ち、レフェリーが止めた。
上谷が好戦的なタイ人を果敢に攻めてキッチリTKOを奪った。当たり前の話だがマイペースに持ち込めると強さが際立つ。攻めの勢いを見る限りでは、デビュー当初の弱さは完全に消え失せてプロ仕様の戦い振りに変わって来たようだ。出世を急がず、身の丈にあったマッチメイクの試合を使いつつ育成して来た井岡ジムの方針が功を奏している。