駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第4試合・フェザー級6回戦/○石東正浩[Gツダ](判定3−0)忠地啓太[ウォズ]●

両者戦績は石東6勝(3KO)5敗、忠地7勝(2KO)5敗。石東は7/26にタイ国遠征の“凱旋”試合を完勝で制してB級初勝利。既に東洋ランカーを敵地で破る実績を挙げているが、国内的には6回戦ボーイと言うのだから面白い。忠地は5月にA級の荒川正光[京都拳闘会]を相手に久々の勝利を挙げたが、今回もまた難敵相手に6回戦を戦う。
1R。ショート〜クロスレンジの乱打戦。石東が手堅くガードを固めながらワン・ツー、右アッパー、ボディ連打で大差リードを築く。忠地も強振で抵抗するが、ヒットらしいヒットは1〜2発か。
2R。クロスレンジ乱打戦。このラウンドも守備力、パンチの回転で勝る石東がワン・ツー、アッパー中心に上下へヒットを細かく浴びせて優勢。圧力も強い。忠地も手数を出して抵抗するが……
3R。石東がラウンド序盤から圧力をかけ、ここも数的優位。やや攻め手の鈍った中盤に忠地も右クリーンヒット1発決めるが、終盤戦は再び石東の圧力伴った的確な攻勢で形勢は更に傾いた。
4R。忠地はラウンド序盤、強打を前面に出して気を吐くが、中盤以降は石東が攻勢を強め、アッパー連打、フックなどで手数・ヒット数を稼ぎまくった。
5R。クロスレンジ乱打戦。忠地が連打で序盤に見せ場を作るも石東は高圧力で的確な手数攻め。ストレートとアッパーがやはり力強く映るが。
6R。このラウンドも打撃、乱打戦。さすがに両者体力切れ気味で淡々とした展開。だがラウンド終盤、石東がロープへ詰めて手数を上下に浴びせ、キッチリと要所を締めた。
公式採点は洲鎌60-54、原田60-56、宮崎58-56の3−0で石東。駒木の採点は「A」「B」いずれも60-54で石東優勢。
石東が守備力と圧力の差で完勝。今日はKOに繋がるような場面を作れなかったのが反省点か。ストレート、アッパーはなかなかの迫力で、これならA級でも。
忠地は最近では絶好調の部類だったが、根本的に守備力の差が大きく、手数で互角でもヒット数では大差をつけられてしまった。