駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)4回戦/○谷弘樹[姫路木下](判定3−0)桑原直紀[千里馬神戸]●

この試合に出場予定だった白井康太[尼崎]は練習中に肋骨負傷により欠場。急遽、谷が出場し、ウェイトもフェザー級から60.0kg契約に変更となった。
両者戦績は谷3勝(2KO)3敗1分、桑原は未勝利2敗。谷は今年に入って連敗で、勝率が五分に後退してしまった。桑原は4月のデビュー戦と6月の2戦目に、いずれもアマチュアで豊富なキャリアを誇る水貝和弘[高砂]に敗れ、こちらも連敗中。
1R。ロングレンジでの攻防。谷が先手で攻めて主導権を奪い、ジャブ、ワン・ツー、左フックと着実にヒットを重ねて優勢。桑原は後手に回って手数も少ない。
2R。このラウンドは桑原が先手を狙うが不完全なヒット多く詰めが甘い印象。ラウンド中盤から谷が反撃に転じ、ジャブ、ストレート、右フックなどで優位に。終盤になって桑原が再び手数攻勢に出たが、互角〜微差劣勢。
3R。中間〜近距離の乱打戦。ラウンド前半は不発弾が目立つ展開も、谷が次第に連打をまとめ始めて有効打を連発。桑原は頭の位置が変わらないディフェンスを咎められ、1発打っては2発当てられる苦しい展開に。
4R。近距離での打撃戦。両者、消耗激しくやや動きが落ちて大味な連打合戦に終始。パンチの命中率は低くヒットは少ないが、谷の攻勢が桑原を効かせている様子が目立つ。
公式判定は坂本40-36、宮崎40-36、松永40-37の3−0で谷。駒木の採点は「A」40-36「B」40-37で谷優勢。
谷が代打の務めを果たして完勝。パンチの精度の低さは相変わらずだが、今日は守備で動きの乏しい相手に恵まれた格好。6回戦で今日と同じ事が出来るかは疑問と言わざるを得ない。
桑原は相変わらずの戦い振り。まずはスピードを強化し、それから頭を動かす守備を心掛けて欲しい。また、今日は先手で攻められなかったのも大いに響いた。