駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行全体の総括

小波乱はいくつか見受けられたが、全体的に見れば概ね事前想定の範囲内に収まったと言って良いだろう。“平均点”は高く、内容的に疑問符がつく試合が殆ど無かった代わりに、マニアの間で後年語り継がれるような名勝負クラスの好ファイトにも欠けたのが少し心残りではあったが……。
個人的には、バンタム級の名越やSライト級の張飛のように、長い低迷を経て漸く素質開花した選手たちの活躍が大変嬉しかった。石の上にも三年とは言うが、モチベーション維持も難しい境遇の中、リングの上で長年鍛錬を重ね、遂に栄冠を戴いた彼らの心境はいかばかりか。そして、自分はこのような知る人ぞ知る功績を知る人となり、更にこれを多くの人に伝える存在であり続けたいと思うのである。