駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第1試合・ライト級4回戦/●大森健太[尼崎亀谷](判定1−2)古田勲[進光]○

大森はこの試合がデビュー戦。古田は1勝(0KO)5敗で、6月にデビュー以来の連敗をストップしたばかり。
1R。古田は細かくリードジャブ突いて主導権を握ると、ストレート、左フックも使って大森の前進をいなしてゆく。大森はペースを見失って手数が少ない。左フックをヒットさせて気を吐くが……?
2R。古田がいつになくアグレッシブにフック連打、右アッパー連打で手数を稼ぐ。大森も途中からクロスレンジで連打攻勢に出るが、ラウンド終盤には古田が再び猛烈な手数攻勢に出た。
3R。密着距離で泥仕合気味の乱打戦。古田は先手を奪って攻めたが被弾多く、体を浴びせて圧力をかけながらパンチを浴びる見栄えの悪い展開に。大森も手数を出すだけで手一杯の感だが、このラウンドは何とか小差優勢か。
4R。密着しながらの乱打戦。古田が被弾しつつも前、前へ押し出てショートフック中心の連打。大森も手数を振るって序盤にヒットを稼ぐが、全体的に「打つ」だけで「当てる」所まで意識がいっていない。
公式判定は松永39-37、原田39-38(以上、古田支持)、宮崎39-38(大森支持)のスプリットで古田。駒木の採点は「A」「B」いずれも39-37で古田優勢。
古田がアグレッシブにフック連打や右アッパーを放っていって前半戦を支配。後半でも前進を続けて接戦を制した。ハンドスピードや試合振りの面で成長が窺え、これなら相手次第であと1つ2つは勝てそう。少なくとも5連敗時の不甲斐ない印象は払拭された。
大森はアグレッシブではあるが、パンチを放つだけで精一杯の現状。2戦目、落ち着いてボクシングを出来るようになってから実力査定といきたい。