駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

第4試合・Sフライ級5回戦/●小林歩[明石](判定0−2)加藤心和[金沢]○

両者戦績は小林3勝(1KO)1敗2分、加藤7勝(0KO)1敗1分。小林はサウスポー。 1R。守備巧者同士の対決らしく、両者ヘッドスリップ、ダッキング、ガード、ステップワークとあらゆる手段を駆使して相手のパンチを捌き、ヒット数僅少の攻防戦。小林がアグレ…

第3試合・フライ級5回戦/●吉田雄佑[奈良六島](1R2分31秒KO)高橋優紀[倉敷守安]○

両者戦績は、吉田4勝(1KO)無敗1分、高橋5勝(1KO)無敗。 1R。高橋はアウトボックス、吉田は圧力かけて攻勢という予想通りの展開からスタートしたが、吉田が高橋を捉えたと思った瞬間に、高橋の右カウンターが炸裂してノックダウン。試合再開後は高橋がア…

第2試合・Lフライ級5回戦/●浮田博展[倉敷守安](判定0−2)中澤翔[大鵬]○

両者戦績は浮田5勝(4KO)3敗1分、中澤5勝(0KO)2敗1分。中澤はサウスポー。 1R。中澤はステップとクリンチを多用する完全なアウトボクシング。浮田の攻め気を逸らしつつ、左ストレートでヒット数を稼ぐ。浮田は右ストレート、右ボディで応戦するが主導…

第1試合・ミニマム級4回戦/○奥貴士[大星森垣](判定2−0)濱口直哉[金沢]●

両者戦績は奥5勝(1KO)2敗、濱口は3勝(1KO)無敗1分。奥はサウスポー。 1R。開始ゴング直後、奥がバランスを崩したその胸元に、濱口の右フックがヒットしてフラッシュダウン。濱口は2ノックダウンを狙ってやや焦り過ぎ、無闇に密着してしまい攻めあぐむ…

西日本新人王戦決勝(西日本協会主催)

今年度の新人王戦もいよいよ佳境、西日本決勝の日を迎えた。会場となった府立第2には、京阪神地区の選手・ジム関係者の顔が勢揃い。筆者と面識のあるボクシング愛好者の皆さんも総員集結で、非常に“濃い”活気に満ち溢れた空間となっていた。勿論、今期はと…

ミドル級展望

決勝進出者及び今期成績 岩尾剛[泉北] 5勝(2KO)無敗1分 西日本準決勝 VS小倉雅弘[神拳阪神]○(判定3−0/40-36、40-36、40-37) [参考]06/09/02 VS福森智史[正拳]▲(判定0−1敗者扱い/38-38、38-38、37-39)=M級西日本決勝 宮地慶一[Gツダ] 1勝(1KO…

ウェルター級展望

決勝進出者及び今期成績 大原里史[金沢] 3勝(1KO)2敗 西日本準決勝 VS近藤紀彦[陽光アダチ]○(判定3−0/40-36、40-36、40-36) 西日本1回戦 VSやんばる新田中○(4R0分48秒反則勝ち) 水本昌寛[井岡] 4勝(0KO)無敗 西日本準決勝 VS橋野佑太[尼崎亀谷…

スーパーライト級展望

決勝進出者及び今期成績 石橋正和[六島] 4勝(1KO)2敗 西日本準決勝 VS高瀬浩平[江坂]○(判定3−0/40-36、39-38、39-38) 西日本1回戦 VS武田裕平[川田]○(判定3−0/40-36、39-37、39-38) 張飛(本名:竹内幹雄)[明石] 3勝(2KO)4敗 西日本準決勝 V…

ライト級展望

決勝進出者及び今期成績 竹中聡[大鵬] 5勝(2KO)2敗1分 西日本準決勝 VS長島謙吾[尼崎]△(判定1−0勝者扱い/38-37、38-38、38-38) 西日本1回戦 VS松村直人[明石]○(2R2分32秒KO) 渡場大輔[大阪帝拳] 5勝(2KO)無敗 西日本準決勝 VS瀧波大佑[千里…

スーパーフェザー級展望

決勝進出者及び今期成績 木原和正[ウォズ] 4勝(3KO)無敗 西日本準決勝 VS谷野陽太[泉北]○(2R2分30秒KO) 西日本2回戦 VSヒグチ祐人[Gツダ]○(1R1分12秒TKO) 西日本1回戦 シードのため不戦勝 平尾彰敏[ハラダ] 4勝(1KO)3敗 西日本準決勝 V…

フェザー級展望

決勝進出者及び今期成績 真木大作[JM加古川] 6勝(5KO)無敗 西日本準決勝 VS吉岡和弘[大阪帝拳]○(3R1分59秒TKO) 西日本2回戦 VS多谷友宏[大星]○(1R1分29秒TKO) 西日本1回戦 VS奥健太郎[奈良六島]○(判定3−0/40-34、40-34、40-35) 永田…

07年度西日本新人王戦決勝展望2(Fe級〜M級)

続いて後半、フェザー級からミドル級までの各階級展望をお送りします。

スーパーバンタム級展望

決勝進出者及び今期成績 森本一春[江坂] 5勝(0KO)1敗2分 西日本準決勝 VS寄川航[進光]△(3R0分35秒負傷判定1−0勝者扱い/29-28、29-29、29-29) 西日本2回戦 VS松本一男[森岡]○(判定3−0/40-37、40-37、39-38) 西日本1回戦 VS土師智洋[倉敷守…

バンタム級展望

決勝進出者及び今期成績 名越光紀[新日本大阪] 4勝(1KO)3敗3分 西日本準決勝 VS安本祐太[尼崎亀谷]○(判定2−1/39-38、39-38、37-39) 西日本2回戦 VS宮崎隆司[姫路木下]○(4R0分44秒負傷判定3−0/40-38、40-38、39-38) 西日本1回戦 VS徳山雅之…

スーパーフライ級展望

決勝進出者及び今期成績 小林歩[明石] 3勝(1KO)1敗2分 サウスポー 西日本準決勝 VS藤尾泰寛[正拳]○(判定3−0/40-37、39-37、39-37) 西日本2回戦 VS三浦章吾[神拳阪神]○(判定3−0/40-36、40-37、39-37) 西日本1回戦 シードのため不戦勝 加藤心和…

フライ級展望

決勝進出者及び今期成績 吉田雄佑[奈良六島] 4勝(1KO)無敗1分 サウスポー 西日本準決勝 VS宮村裕司[神拳阪神]○(判定3−0/40-37、39-37、39-38) 西日本1回戦 VS加藤毅[ヨシヤマ]○(2R2分00秒KO) 高橋優紀[倉敷守安] 5勝(1KO)無敗 西日本準決勝 …

ライトフライ級展望

決勝出場選手及び今期戦績 浮田博展[倉敷守安] 5勝(4KO)3敗1分 西日本準決勝 VS山中康弘[クラトキ]○(3R1分20秒TKO) 西日本1回戦 VS与座裕次[大阪帝拳]○(2R0分38秒TKO) 中澤翔[大鵬] 5勝(0KO)2敗1分 サウスポー 西日本準決勝 VS松村健…

ミニマム級展望

決勝出場選手及び今期成績 奥貴士[大星森垣] 5勝(1KO)2敗 サウスポー 西日本準決勝 VS町田昌丈[Gツダ]○(判定2−1/39-37、39-37、38-39) 西日本1回戦 シードのため不戦勝 濱口直哉[金沢] 3勝(1KO)無敗1分 西日本準決勝 VS山口鋭二[森岡]○(判定3−…

07年度西日本新人王戦決勝展望1(Mm級〜SB級)

3月の開幕戦以来、各階級で激戦が繰り広げられた今期新人王トーナメントもいよいよ一つの区切りとなる西日本決勝を迎えた。今期は今後行われる地区対抗戦、西軍代表戦とも敵地という厳しいスケジュールだが、その逆境を覆してくれるような実力とハートを兼…

興行全体の総括

メインではクリス・ジョンが格下相手の防衛戦でも全力以上を出し尽くした磐石の防衛劇、前座でも外国人選手の望外の活躍にも助けられて締まった内容の好試合が続出した。休憩無しで4時間を越える長丁場になったが、いわゆるダレ場も少なく、純粋にボクシン…

第7試合(予備カード)・ライト級契約ウェイト(60.0kg)4回戦/●中坂正人[千里馬神戸](3R2分32秒TKO)水貝和弘[高砂]○

判定決着連発のため、予備カードはメインイベント後に回された。 両者戦績は中坂1勝(1KO)1敗3分、水貝2勝(0KO)無敗。中坂は今年3月、6月と連続でドロー。アマチュアで豊富な戦績を誇る水貝は千里馬神戸の桑原直紀とデビュー以来2連戦し、いずれも判定…

第6試合・WBA世界フェザー級タイトルマッチ12回戦/○《王者》クリス・ジョン[インドネシア](9R終了TKO)武本在樹[千里馬神戸]《挑戦者・同級6位》●

メインイベントは武本在樹、ボクシング人生最大の挑戦。あらゆる国内での手順を省略して実現させた試合であるがため、「無謀な挑戦」との評も聞こえるタイトルマッチだが……。さて蓋の開いた地獄の釜の中身は──? 王者クリス・ジョンは39勝(20KO)無敗1分の戦…

第5試合・Sフェザー級契約ウェイト(127パウンド)8回戦/○玉越強平[千里馬神戸](判定3−0)ハイメ・バルセロナ[比国]●

セミファイナルは、OPBF王座奪取に惜しくも失敗した玉越の再起戦。一度決まった相手はJBCから「近況の試合内容が芳しくない」という理由でNG。急遽、来日経験豊富な元OPBFランカー・バルセロナが招聘された。 玉越は18勝(8KO)5敗5分の戦績で、現…

第4試合・Sフライ級8回戦/○難波拓人[明石](判定2−1)久田哲也[ハラダ]●

難波は6勝(2KO)5敗1分の戦績。04年にデビュー、05年まで1勝4敗と大きく出遅れるが、06年に2度目のチャンレンジとなった新人王戦で突如ブレイク。3連勝でSフライ級西日本新人王となる。続く西部日本との対抗戦に引き分け敗者扱いとなって後楽園への道…

第3試合・バンタム級8回戦/○ジェロップ・メルガド[フィリピン](判定2−0)川口裕[Gツダ]●

メルガドは11勝(5KO)1敗2分の戦績で、現在比国Sフライ級5位。05年4月にデビュー。14ヶ月で10戦、デビュー戦の負傷判定を除いて9連勝をマーク。続く比国タイトルマッチで初敗北を喫し、今年2月はWBCインター王座に敵地・南アフリカで挑戦するが惜しく…

第2試合・Sフェザー級6回戦/○ジョエイ・デ・リカルド[インドネシア](判定3−0)竹下寛刀[高砂]●

第2試合は6回戦ながら、10回戦も出場可能な両者の対戦。初来日のリカルドは自称戦績32勝(20KO)2敗1分という高勝率。99年4月デビューとの事。竹下は11勝(8KO)5敗で、4月に福原寛人[江見]に敗れて以来のリング。 1R。ロング〜ミドルレンジの強打打撃…

第1試合・ウェルター級契約ウェイト(65.0kg)4回戦/●金谷将三[千里馬神戸](判定0−2)向真一郎[SFマキ]○

両者戦績は金谷2勝(0KO)5敗1分、向1勝(1KO)無敗。金谷は新人王戦にエントリーしたが初戦敗退。向は5/12にデビュー戦を勝利で飾ったばかり。 1R。ガードを固めつつ、ジャブを出しながら圧力もかけてゆく向に対し、金谷は大きいフックをガードの上にぶつ…

Senrima Super Fight vol.25(千里馬神戸主催)

西日本地区・夏のビッグマッチ第2弾はWBA世界フェザー級タイトルマッチ。地元インドネシアで頑なに篭城を決め込んでいた安定王者クリス・ジョンを遠路はるばる神戸に招いて挑戦するは、千里馬神戸ジム次将格の武本在樹。今回の挑戦にあたっては、これま…

興行全体の総括

結果こそ必ずしも地元ファンにとってハッピーなものとはならなかったが、メインとセミは内容充実の好試合だった。いわゆるダルファイトも殆ど無く、遠くまで足を運んだ甲斐のある興行と言えるのではないか。 しかし、4月に「世界」に指先を引っ掛けたかと思…

第7試合・OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ12回戦/○《王者》ロリー松下[カシミ](12R2分09秒TKO)三谷将之[高砂]《挑戦者・同級1位&日本王者》●

メインイベントは最近では珍しくなくなった東洋・日本王者対決。今回はOPBF王座のみ賭けられたタイトルマッチで、立場上は日本王者が「挑戦者」となる。 OPBF王者・ロリー松下は22勝(12KO)6敗1分で、WBC9位・WBA10位の世界ランカーでもある。00…