駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・Lフライ級4回戦/○ミッキー・ヨシノブ[エディ](1R2分08秒TKO)山辺勝[風間]●

ミッキー・ヨシノブは、前の試合までは本名の村田佳信を名乗っていた。戦績は1勝(0KO)4敗で、5月に新人王戦を1回戦で敗退したばかり。対する山辺は2勝(1KO)2敗の戦績。今日は昨年12月以来の試合となる。
1R。ヨシノブは試合開始直後いきなり乱暴な突進から猛攻。これで有効打を浴びせてノックダウン寸前まで追い込むが、際どく凌がれてしまう。危機を脱出した山辺は流れを落ち着かせてジャブ中心の組み立てで挽回図るが、ヨシノブは再度強引な猛攻を仕掛け、山辺のガードの隙間に強打を捻じ込み、これで効かせてTKOを勝ち取った。
ヨシノブは以前からの乱雑さを更に際立たせたようなファイト。勢い任せもここまで開き直ると潔いが、地力自体は5月の敗北時からそう変わったようにも思えず、新人王戦レベルになるとまた壁に当たりそう。
山辺は完全に相手の勢いに呑まれた感じで、実力を発揮し切れずに秒殺されてしまった。正攻法スタイルゆえに荒れた試合展開は苦手なのだろうが、今日の相手を捌き切れないようでは出世も覚束無いだろう。