駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・ミドル級契約ウェイト(70.3kg)4回戦/●鈴木純[アポロ](1R2分16秒TKO)林和寛[進光]○

両者戦績は鈴木2勝(2KO)1敗、林は未勝利1敗。両者今年は初試合で、鈴木は昨年6月の新人王予選(後の西軍代表・細川貴之[六島]に完敗)、林は昨年9月の進光ジム興行以来。
1R。両者気性荒く、睨み合いと技術無視のドツき合い。両者雑で重いパンチを浴びせあうが、2度目の打ち合いならぬシバき合いから、林がノーガード状態の鈴木へ一方的にパンチを浴びせる展開となり、為す術無く被弾し続ける鈴木がほぼ無抵抗になったところで漸くTKO。見ている方が危険を感じるぐらいの遅いタイミングだったが、ストップ直後に鈴木が「まだやれる!」とレフェリーに猛抗議する見苦しい一幕も。
この階級の4回戦とはいえ、ボクシングとは言い難いぐらいの喧嘩ファイトで、総括のしようがない内容。その上、試合直後の一件で会場の空気まで気まずくしてしまったのは大変遺憾。鈴木は昨年の試合でも劣勢の中でノーガードになって相手を挑発するなど、意気込みと戦意の見せ方がボクサーとして根本的に間違っているような気がしてならない。気持ちは試合中に拳を使って表現して欲しいし、表現出来るように日々鍛錬を重ねて欲しい。
一方の林はとりあえずだが、嬉しい初勝利となった。次はちゃんとしたボクシングの試合ぶりを観てみたいものだ。