駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行全体の総括

前座は凡戦気味の試合も見受けられ、会場にも弛緩した空気が漂い始めていたが、そこは長谷川穂積。濃密な157秒でチケット代の元を取らせる見事な3ノックダウン劇を見せてくれた。3度目の指名試合をクリア、直近3度の防衛戦が2R以内のKO勝利と、その才能を評価するには僅か1本のベルトでは収まらない所まで来ていると断言していいだろう。統一戦、あるいは2階級制覇、いずれにしろ日テレからWOWOWに“移籍”すべき時に来ている。この全盛期を逃さず、世界展開へと踏み出してもらいたい。日本最強のマネージメント・プロモートを受けている強みを活かして欲しい。
前座では、安定した地力とB級では破格のパンチ力を遺憾なく発揮した福岡を特記。ここからが正念場だが、とりあえずランカーを目標に頑張って欲しい。新人王戦前に強行出場の松本は、決定力の強化が必須課題だろう。