駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部総括

前座の4回戦では明らかに実力不足の選手も見受けられ、第3試合を除いては低調な内容に推移したが、セミでは謎のタイ人が「まだ見ぬ強豪」だったというサプライズもあって、望外の好内容に。それまでほぼ全てのラウンドでポイントを失いながら、ワンパンチで大逆転を果たした高瀬にとっては素直に喜べない試合だったのではないか。しかし「世界は広い」という事実を受け容れることができれば、今日の苦い勝利は今後へ向けて格別の良薬になる。メインは池原が序盤を落としつつも尻上がりに調子を上げて結果的には完勝。ただ、切れやすくなった目の上が気がかりではある。そしてまたも惜しくも敗れた丹羽は、三谷からダウンも奪った“ロケットスタート”を中盤以降も持続させるための体力強化が直近の課題だろう。あと一歩で大魚を逃し続けて来たのには、その一歩を詰められない理由がどこかに潜んでいるはずである。あとはそれに気づき、謙虚な気持ちでそれを認識し、克服できるかどうかだ。